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第9話求め合う二人✳︎
「私の運命はなんていやらしくて可愛いんだ……」
楓の白濁液で汚れたスラックスとシャツを脱ぐと、細身ながらもしっかりと鍛えられた肌が露わになる。桔梗は楓を見下ろすとその細く柔らかい太腿をぐいっと持ち上げた。そして桔梗の短めに切られた黒髪が横たわった楓の下腹部に当たったと思った次の瞬間、躊躇なく楓の蕾を舌先で舐めた。
「ひゃあっ……そん、な……桔梗さまぁっ!」
楓は半泣きでイヤイヤと首を振り力のない手で桔梗の頭を押したが、桔梗は構わず蕾の奥へと舌を進めた。すると、とろとろとした甘い汁がじゅわっと溢れ桔梗の舌先を包み込んだ。
「すごいな、これは……楓、私をみて?」
「あっ、あ、桔梗、様……桔梗様……もっと……」
虚ろになった目になり、快楽を求め何度も桔梗の名前を呼ぶだけで楓の理性はもう少しも残っていなかった。
「き、きょう様……キス……して、ください……」
華奢な指先が桔梗の頬に触れ、柔らかなピンク色の唇が名前を呼んだ瞬間、桔梗の我慢の糸がぷつりと切れた。
「本当は心も繋がってから交わりたかったけどっ……。絶対、絶対何があっても離さないからな、楓」
楓の唇を何度も甘噛みをすると柔らかく高い楓の喘ぎ声が部屋中に響いた。その瞬間、待ち構えていたかのように桔梗は自身の舌を楓の舌に絡みつかせた。
馬乗りになりぷっくりとした尖りを指先でころころいじり、反対の手でまろみを帯びた臀部を撫でると、楓はもっとしてとせがむように腰を揺らし濡れた瞳で桔梗を見つめた。
桔梗の長く男らしい指先が蕾に触れる。もうそこは簡単に指を飲み込んでしまえるほど蜜で溢れ赤く濡れそぼっていた。
「ヒクヒクしてるね。指……いれるから、痛かったら我慢しないで言いなさい」
「ひゃあんっ……!」
初めての経験が痛かったら辛いだろうという心配は杞憂に終わった。
中指を入れた瞬間楓の全身がぶるっと震え桔梗の腕を強く掴みながら白濁をまき散らした。
「大丈夫そうだね……。ねぇ楓、好きだよ」
イったばかりでふるふる震える楓のこめかみにキスを落とすと桔梗は楓に馬乗りになり自身のいきり立った竿をヒクヒクする楓の入り口に当てた。
「あぁっ……!あ、あん……はぁ、あ、あんっ」
「楓…楓っ……!」
楓の腰を掴み奥へ奥へと揺さぶり続けた。シーツはお互いの汗と体液で冷たくなるほどに濡れている。ひっきりなしにあえぎ続ける楓の声はだんだんと掠れそれがより桔梗を興奮させる要因となっていた。
「は、はぁ……あ、あ……」
一体何時間がたったのだろう。何度も絶頂を迎えた楓は与えられる快感に身をゆだねているだけになり、だんだんと意識が朦朧となっていた。
「楓、もう限界……?でも、もう少し付き合って……」
「あぁっ!んっ……はぁあ……ん!」
一際強い感覚が楓の全身を刺激すると、そこで楓の意識はプツリと途絶えた。
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