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通りすがりの新入社員を捕まえ壁ドン・股ドンからの脅迫

会議室のドアのプレートを使用中に変え暫く部屋の前で待っていれば、お目当ての人物が前から歩いてくる。 新入社員の川野だ。 笑顔を向けると、小さく頭を下げる。 周囲には誰も居ない。好都合だ。 すれ違う時、上腕を捕まえ乱暴に会議室に投げ込んだ。 何が起こっているのか理解できていない彼の顔の横に、大きな音を立てて掌を付く。 「ひっ?」 「ごきげんよう、川野君。今日も触り心地の良さそうな毬栗頭だね」 と乱暴に壁ドンしたまま眼球だけを下に向け彼の眼を覗くと 「ひぇええええ殺されるぅうううう」 と逃げようとしたので、壁から手を外し足裏で股ドンしたら川野はついに両手で顔を覆い泣き出した。 豆腐メンタルか。 「壁がバキャァって言ったぁ! ひぇええええええ!」 「おや、随分と脆い壁だな」 逃亡の意志喪失を認め靴裏を壁から外すと、蜘蛛の巣状に罅が入っている。 ぱらぱらと落ちる壁面に川野がへなへなと床に座り込む。

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