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僕と錦の愛を勝手に終わらせるとは! 縊り殺す!

「浅野さんの好きな店教えてあげるから、ちょっと落ち着いて」 浅野こと浅野 まり。 二十四歳、独身。身長約154センチ。黒髪セミロング。 容姿は特に美人でも不美人でもない。 素朴と言えば聞こえが良いが、地味で目立たない。 しかし常に笑顔で明るい。 言葉使いと字が綺麗で仕事も丁寧なのが好印象。 振る舞いに育ちの良さが感じられる彼女は男性社員からの人気が高い。 川野が憧れている受付嬢だ。 「何で知ってるんすか!?」 「で? 僕のお話聞いてくれるね?」 すると、川野は涙を引っ込めすらすらと喋り出す。 何て現金なやつだ。 「で、忘年会」 「出席あつかいに変更されてます。欠席の処理したくても上が文句言ってくるので、ちょっと……無理です」 「何でだい」 「というか、もう、社内で出席するらしいって何か凄い噂になってますよ。あ、失恋したんですね」 社員一人の忘年会出席が此処まで話題になるなんて大丈夫かここ。 「僕は失恋していない。そして、忘年会は出ない」 「失恋してクリスマスフリーだから忘年会出席って話を皆信じてますけど」 外堀から埋められいってる。 それよりも、僕と錦の愛を勝手に終わらせるとは! 縊り殺す! これは、魔女狩りよろしく戦犯を見つけ出して、一人残らず火炙りにしろと言う事か。

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