右の拳をかかげて「わが生涯に一片の悔いなし」と秒で理性が完全敗北した。もうこれ抱くしかないだろ。 だって、まさかの錦君解禁宣言。 大人ではないが、未熟な子供でもない。恋人である男に、許すと言ってるのだ。 お許しが出てるのに、拒むなど男ではないだろう。 あの錦が、抱かせると言ってるのだ。 念には念を押さねば。錦がこの手の冗談をいう子だとは思わないが、箱入りの為世間知らずな所が少々あり、意外に天然なのだ。 「錦君の大事な所を貫通しても宜しいと？　土地開発の許可を頂けたと言う事で間違いないのでしょうか？」 『年末の水道工事の様なものか？　俺は構わないが』 意味わかってるのか不安なので、言い直す。 「錦君の可愛いお尻を僕のおチンポで発掘探検をしたいのですが！？　洞窟とか穴を見れば深く入ってみたいとかあるだろ？　立ち入り禁止区も突破しますが宜しいですか？　ドリルの如く激しく貫通致しますが苦情は一切受けないし、中断もしない。それでも？　ファイナルサー！！！」 必死の形相で開発許可を貰おうとしたのだが、しばし無言。 錦の言う事を信用していないわけではないが、あの錦が、だ。 少し信じられない気持ちの方が大きい。 本当に良いのかと矢張り念を押したくなる。 あ、これ駄目なやつだと諦めムードになったところで希望の光が差し込む。