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「だって、禁欲の日々からいきなりそんなっ」
「……指の隙間から見えてる」
「だって、禁欲の日々からいきなりそんなっ」
といいつつ、乳首を凝視していると錦は恥ずかしいのか怒ったようにこちらを見る。
「吸いたいって朝言ってたじゃないか」
確かに言った。
つまり、それは吸っても良いと言うことか。
「に、錦君!!!」
顔を真っ赤にして、目をうるうるさせて見つめてくる。
まくり上げたシャツを握る手は緊張のあまり、白くなっている。
力を込めすぎてしわの寄るシャツに、彼の必死さが見て取れる。
「海輝、寒い」
空気に触れて、ぷくりと先端が膨らんでいる。
「早くしないと風邪を引く」
ちらりと見つめる錦の目と目が合う。
期待と僅かな怯えをちらつかせた表情に、理性がぶち切れた。
これは、錦が悪い。
海輝の海輝君が一気に起き上がる。
グッドモーニング海輝君。
シャルウィダンス海輝君。
イエエエエエス。
勇者様ご光臨でついに封印が解かれるぞ。
「僕の純情を弄ぶなんて、なんて悪い子だっ! もう、寝せないからな」
「早くしないと寝るかもしれない」
「そんな退屈させるか」
淡い照明の元、髪の毛を梳きながら額や頬に唇を落とす。
「はぁはぁ、錦君っ錦君」
錦の胸を撫でながら、指先で突起を引っかけた。
もう、ずっとこうしたくて堪らなかった。
「あっ」
「嬉しいな。錦君もエッチなことしたかったんだ」
「あっ、胸、引っ張るのは」
錦の肌は赤ん坊みたいだ。
柔らかくて肌理が細かくて繊細だ。
今指先で弄んでいる場所は特に皮膚が薄い。少し痛かったのかもしれない。
引っ張り上げた乳首を離し、親指と人差し指で擦りあげる。
錦がゆるゆると息を吐く。
「君が頑張って起きれるようにエロい事沢山して応援するね! 眠いなんて言う暇無なくなるな」
「そんな応援いらない」
「じゃぁ、錦君が応援して。錦君嘗め回すから頑張れって偉そうに言ってみて」
「マゾヒストだったのか」
言ってることが我ながらむちゃくちゃだ。
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