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あまりの初心さに照れくさくなる。 *性描写あり

狭い下着の中で海輝は腰をゆっくり動かす。 ぬちゃりと音がして、狭くて濃密な空気が下着の中で満ちていく。 錦は喘ぎと言うより、ため息に近い声を上げた。雁首で根から先までなぞり、袋に引っかけるようにして下着の中で探る。 「あっ海輝のっ、動いてるっ……っ、う、ぅあ」 「ちょっと狭いね」 セックスを模した動きで腰を動かして、性器同士を擦り合わせて温い快を味わった。時折唇を吸い乳首や首筋、耳に舌を這わせて余すところなく錦を味わう。堅く張る互いの性器がはち切れそうだった。 「ヌルヌルおちんちん気持ち良いね。ね、僕の良い子してくれる?」 くちゅくちゅ音を立たせる場所をちらりを見遣り、体を小さく跳ねさせていた錦が、息を乱し視線を反らしたまま手を伸ばしてくる。 「恥ずかしいから、あまり見ないで欲しい」 「いや、見るだろ」 盛大に濡らした下着を恐る恐る触れる。 色を濃くした布越しに浮き出る膨らみ。盛り上がりを撫でる錦を見ていると、更に堅く張り詰めた。驚いた顔で海輝を見てくるので、あまりの初心さに照れくさくなる。 「気持ち良いよ錦君」 錦は少しだけ嬉しそうに頷く。 布越しの温もりと愛撫はとても優しい。 錦が直接的な刺激より布越しの刺激を好むのが何となく分り、体とは別に新たな快感が走った。

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