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何だと? *性描写あり
「錦クンッそんな大胆な事を」
驚いて錦をみると、僅かに眉を寄せ腑に落ちない表情で下腹部へ視線を落としている。何か不満でもあるのか。
これがセックスをしている相手に見せる顔か。
細い指が性器の根元から挿入部分までを幾度もなぞり、指先が袋の裏側に伸びてくる。指の腹で押し上げるようにして撫でるので、射精感が高まり息を呑んだ。まさかこの状況で煽っているのか。
錦だし不思議では無い。末恐ろしい。
「に、錦君っちょっとそれは辛い」
海輝はその感触に眉を寄せる。こんなタイミングで中出しをしてしまうのは嫌だ。笑顔で手を振り「さようなら童貞。今まで有難う」とお別れをするはずが、背後から蹴られて無理矢理、童貞卒業式会場を退席させられるような物だ。一生で一度の晴れ舞台でそんな悲劇はごめんだ。
素晴らしき卒業式で誤射なんて冗談では無い。
「確かに海輝も海輝の海輝君も錦君の物だけどこの状況でそんな事をするのは奉仕と言うより意地悪と言うか。入学式と卒業式は大事な行事だからちょっと錦君も協力して欲しいんだけど」
「奉仕? 知らん」
何だと?
「え? ただの意地悪なの? 僕のチンコを弄んでいるの?」
「それより全部じゃない」
「うっうん? 無視なの?」
「どう言うことだ」
それはこちらの台詞だ。
粘膜の締め付けと、錦の指の動きが正直辛い。
嬉しいはずなのに、辛い。
海輝の海輝君が爆発しそうだ。
ぬるぬると海輝の根元から飲み込んだ竿部分までを往復する。
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