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トドメを刺してと君は言う【後編】 6

感触の柔らかさに驚いていると、ぺろぺろと唇を舐められそのままヌッと舌が入ってきた。まさかそこまでされるとは露も思っておらず、脳内で警鐘が鳴り響く。これはやばい、これ以上されたらまずい。 出ちゃう…!!! 張り詰めている自身は、パンツの中で今すぐにでも弾けそうだ。俺は初めての濃厚な粘膜同士の接触に、完全に理性を失う。 「……ッ…ンッ……はっ…」 「…ハァッ…あ、き」 爽の熱い吐息が口内に入ってきて、それすら気持ちいい。唇を舐められ、吸われ、舌で丁寧に口内を擦られる。初めての感覚に、身体が大袈裟にビクビクと跳ね、強すぎる快感に涙が滲む。 ……気持ちいいっ…! キスって、こんなに気持ちいいの…? 爽は、チュッと綺麗なリップ音と共に身体を起こすと、俺の履いていたスキニーと下着を一気に脱がせる。下半身は靴下のみが残されてすっぽんぽんになり、いきなりのとんでもない羞恥に俺は両手で目を覆う。 以前お風呂上がりの一糸纏わぬ姿を爽に見られたことがあったけど……あの時の恥ずかしさなんて比じゃない。 だって、俺の下半身すでにギンギンなんだもん!!! 「やぁっ…、は、恥ずかしいっ…!」 「……触るぞ?あき」 「…へ!?」 「はぁ……、前見た時も思ったけど…お前マジでこんなとこまで全部綺麗だなっ…」 「アッ…!あっあっ…」 「ほとんど、毛無いじゃん…」 「んっ…恥ずか、しっ…てばっ!」 「剥いて…いい?」 「ンッ…!ひゃあっ…!き、かな、いでっ!」 性器全体を一気に手で包み込まれ、衝撃に目がチカチカする。緩い力でビチャビチャに濡れた竿を扱かれ、つるりと亀頭が露出する。 「アッ…ンッ!!イクッ…イっちゃうっ!!!」 「いいよ…ホラ、出せあき…っ」 「あっあっ!ンッ…んーーーッ!!!…っ!!!」 三擦り半…とはよく言ったものだ。 俺は爽の手の平の中で、驚くほど簡単に吐精してしまう。ビュクビュクと亀頭からすごい量の精液が流れ出して全然止まらない。爽は絞り出すように俺の性器を扱いてくれる。それが気持ちよくて、俺はまたすぐに完勃ちしてしまって…羞恥で顔が真っ赤になる。 「ンッ…ごめ、…またっ…!」 「…治るまで…付き合うから、安心して…あき」 優しい声色でそう告げられて、嬉しくてまた涙が溢れた。 どんな形でだって…爽に触ってもらえて…嬉しいっ…… 優しい声が聞けて……幸せっ…… 薬盛られて、苦しくて…ストーカーに感謝なんて…死んでもしたくないのに、爽にまた触ってもらえて……嬉しくてたまらない。 身体が、 心が、 喜びに震える。 爽は俺の身体を持ち上げると、ソファに腰掛け後ろから俺を抱きしめる体勢になった。 耳にキスされ、その気持ちよさにボーッとしているとTシャツを捲り上げられ乳首が晒される。爽は間髪入れずに片手で乳首をイジりながら、空いた片手で性器を扱く。あまりにも器用な動きに、俺は動揺して振り向く。 「あ、やっ…!そ、爽っ!!」 「ん…?」 「こ、んなのっ…らめっ…」 「気持ち…よくねぇの…?」 「よすぎるのっ…!アッアッ!イきそっ…!ひゃ…!」 「ふっ……、やっぱあきは…世界一かわいいね…」 こんなこと言ってもらえるなんて、思っていなかった。 もう、どうなったっていい。 爽にかわいいって言ってもらえるなら、もういい。 今死んだって、いい。 嬉しさと、快感で涙が溢れて、それと同時にまた勢いよく射精する。オナニーすらまともにしてこなかった俺は、2回連続で射精したのも初めてだ。1回目より、色が薄い。 「あっ……!はっ…アッ……はぁっ…はっ…きもちっ…」 「あき…?平気か?」 「ん、らいじょぶ……はぁっ……」 「……あき…舌、出して」 「……ん…?」 「舌……舐めさせて」 2回射精して、ほんの少し冷静になった頭で意味を理解しようとするけど…無理だ。 これは……、爽が望んでるってこと…?それとも、俺を気持ちよくしようとしてる…だけ? 爽の熱い眼差しに負けて、おずおずと舌を出すと凄い強さで爽の舌が押し入って来た。 もうコレは、キス…なんて優しいものじゃない。 そう…まるで、口内全てを…爽に食べられてるみたいな… 「んっ…!ンンッ…はぁっ…んっ…んっ!」 「……ッ…あ、きっ…」 唇も、舌も、上顎も、歯列でさえも、全てを爽に舐め上げられながら性器を刺激され扱かれてしまえば……もう、ひとたまりも無い。 一瞬で勃起させられ、一瞬で絶頂に導かれた。いくらドラッグのせいとは言え、早すぎる。 いや、俺が早すぎるというより…爽がうますぎる。 絶頂の連続で、俺はもうかなりグッタリしながら完全に爽に身体を預ける。もともと体力がない方な自覚はあるし、薬の影響もあるから仕方ないけど…疲れすぎて息をするのもやっとだ。 それでもまた、ゆるく反応を示す自身に呆れてしまう。何度も射精したせいか、もうすでに尿道にチクリと痛みが走る。こんな連続でイったの初めてだし…仕方ない。 「んっ…、も、出したくな…いっ、のにっ」 「ん…?」 「ち、んちんっ…痛く、なってきちゃっ、た…から」 「……お前、ちんちんとか…言っちゃうんだ……」 「……え?な、んで?」 「ハーーーーッ………いや…かわいすぎて……俺もしんどくなってきた…」 え…?と思った瞬間、お尻の下で爽の性器が最初の俺に負けないくらいギンギンに勃起していることに気付いてハッとする。 嘘……… 爽、俺に興奮してくれてる…? 「……爽っ、あの…コレ…」 「ああ、気にすんな……生理現象……、大丈夫…お前が気持ちいいことしか絶対しないから」 切ない声でそう言う爽に、キュンと胸が苦しくなる。 俺は、嬉しいのにっ…! 俺が何か言う前に、爽はまたしても完全に勃ち上がってしまった俺の性器を扱く。 鈍い痛みの中から、快感が湧き上がる。気持ちよすぎて、このままじゃ…死んでしまう……そう思わせるほど、爽の手淫は巧みだった。 その後も、熱に浮かされるまま何度も何度も爽の手で絶頂に導かれ……… 俺は知らぬ間に、 意識を手放した。

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