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我慢

熱く茹で上がったように火照る身体の内側とは、対称に背中にあたる布団はひんやりとしている 熱さが中和されたのか、少し平静さを取り戻していつぞやのコトを思い出す なんだか、遠い昔のことのようだ 「馨、寒いよ......」 あの時と同じ台詞を笑いながら口にして、見上げる 「余裕だね。声は......抑えてね」 「えっ?......どう――っ!」 桜だ 天使のような顔をして、すぐそこでスヤスヤ寝ている 「いやっ!あぁんふぅ~......んんっ」 抵抗しようと馨の胸を押し返したが、ビクともしない 胸の突起を布越しに舐められて返り討ちにされる 「いやらしいママだ。娘がすぐそこで眠っているのに。こんなに蕩けたような顔して......カンジテル」 「!」 ズルいっ! わざと聞かせるように言って僕の体温を上げる ハアッと熱い息が口から(こぼ)れていく 段々と手が下に滑っていき、すでに濡れた秘所に辿り着いてツプッツプッと音がした 「んっ!......ら、めっ......あっ、さくっ起きちゃっ」 手首を咥えて、必死で我慢する ナカの指は、まるで意志を持った生き物のように蠢いて撫で回してかき混ぜる 「あっあ......きもちっ......んふっもっもうっ」 限界だ......イロイロと 指もいいけど、どうしても寂しい......物足りない 「かお、る......挿っれ、てっ......あふっんぅ」 指が引き抜かれて熱いモノがクチュッと秘めた壺口にあてがわれる でも、挿れられたら......多分、声我慢できない 「あっ、やっ......やぁっ......こ、えっ。が、まんでっできなっ!」 「ん。でも、可愛い娘のためだよ。我慢してね?ママ?」 ツプッズルッズプッと挿入ってくる 「あっ!?んっ......らめっ、できなっ......んんっふぅっんあふっあぁぁぁっ!」 とうとう、我慢できずに声を上げた

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