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決死の覚悟
水面からスーッと浮上するような気持ちのいい目覚め
瞼を開けると横には、まだ眠っている彼の姿がある
やっぱり、近くに存在を感じられるというのはいい
いつの間にか身体に掛けてあった布団から手を伸ばして彼の頬に触れると、丁度起きた彼と目が合う
一瞬の筈なのに、確かな愛を感じ取れる
目合ひってこんな感じなのかなぁ
「ん......環?」
「おはよう、馨」
自然と笑みが溢れる
「誘ってる?」
「えっ?」
ドキッと胸が大きく高鳴る
が、日は高く昇っている
もう、お昼頃だと思うのだ
彼にどうこうされたい!したい!という欲望は、あるものの......
「だっ!めだよ。挨拶しなきゃ!馨も起きて!」
決死の覚悟で布団をはね除けた
「なんだ、残念」
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