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それからは 先生の担当の時は、1人残って プリントをする事が多くなって・・・ 時々、帰りも先生の車で 送ってもらうようになった。 それは、押し付けがましくもなく 俺が気をつかわないように 自然な流れで。 最初こそ遠慮したものの いつの間にか それは当たり前になっていった。 『今日もお疲れ。』 『いいえ・・・』 週末の金曜日。 「夕飯につきあってよ」 なんて誘われて 近くのファミレスに 一緒にやってきた。 こんな人が集まる所に来て 大丈夫なのかな? とか思っていたら、案の定 同じ学校の女の子のグループが 俺たちを見つけて、近寄ってきた。 『えー!なんで2人!?』 『なんか あったのー?』 『ずるーいっ!』 と、口々に文句を言い出す。 やっぱりなぁ。 お腹空いてたし 誘われたから つい来ちゃったけど 先生と生徒が2人で食事って・・・ 変な感じだし、 あんまり 良くは思われないと 思ったんだよな・・・ なんて、ぼんやり目の前のやり取りを 見つめていると 『ん~?そうだなぁ・・  キミたちも放課後、こんな時間まで 勉強するなら  いつでも ご馳走するよ?これ、ご褒美だから。』 やんわりと、でも有無を言わさない言い方で きっぱりいい放つ先生。 その言葉に、女の子たちは「ちぇーっ」 とか言いながら、すごすご席に戻っていった。 おお♪ ・・・・・・さすが、先生。

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