7 / 37
☆7
───キス。
それは一瞬の出来事で
唇が離れていき、我に返った時には
先生は・・・・・
もう、「先生」の顔に戻っていた。
『じゃあ、気をつけて。』
そう言って、
いつものように ふんわり笑うと、
くるりと踵を返して去っていく先生。
『・・・・・・・え・・・』
突然すぎて
頭がついていかない。
何が起こったのか
理解できない。
心配したクラスメイトが
呼びに来るまで
俺は・・・
ただ ぼんやりと その場に
立ち尽くしていた。
ともだちにシェアしよう!