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俺の答えは出た。 だけど先生の気持ちは分からないまま・・・ 精神的に不安定で 勉強も手につかない。 こんな事は初めてで 大丈夫だろうかと悩む中で受けた数学検定。 結果は・・・・・・合格。 危なげない点数で あっさり合格した。 他の先生や担任は、大喜びで ものすごく誉めてくれたけど 俺を悩ませてる当の先生は 離れた場所で手を叩くだけで。 どんなに体を重ねても 心の距離は どんどん遠くなっていく・・ ・・そんな気がして 難関をクリアした喜びなんてない。 どうでもいい。 どんなに優れた頭脳を持っていても 恋愛の答えは出せない。 こんなんじゃ 成績がよくても数検に受かっても なんの意味もない。 そう思うのに・・・・ そう思ってるのに それからも 先生と体だけの関係は続いた。 先生と会うのは、いつも週末。 もう何度めかも 分からないくらい 来た 先生の部屋。 いつもの行為。 いつもの朝。 そして、いつものように 会話もなく朝食を食べ そそくさと帰り支度をして、 玄関へ向かう。 すると、珍しく先生が 俺の後ろを着いてきた。 ・・・・・・・。 いつもは見送りなんかしないのに。 なんで? なにか言いたい事でも あるんだろうか。 玄関で靴を履く俺を 黙って見ている先生。 着いてきたわりに、なんにも言わない。 気まずさに、何も言えなくて 靴を履き終えた俺は、頭を下げて 出ていこうとした。 その時、 先生が 小さな声で呟いた。 『今日で・・・終わりにしよう・・・』 その声は震えていた。

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