15 / 37

☆15

『え・・・・?』 なに・・・・・・? 終わり? 今日で、終わり? 今、先生は・・・・ 終わりって・・・・・言った? 体が震え、急速に冷えていく。 『それだけ。じゃあ・・・』 言いたい事だけ言って、 踵を返し、戻ろうとする先生を 無意識に 捕まえて腕の中に閉じ込める。 『・・・・やっ・・・・・』 腕の中で もがく先生。 俺から 逃れようと・・・暴れる。 『なんで・・・・!』 分かってた。 いつか こんな日が来るって。 先生に捨てられる日が来るって。 予感はあった。 でも、今日だなんて思ってなかった。 もう少し、傍に居れるって思ってた。 『なんで・・・・?』 もう、俺の事・・・飽きた? それとも・・・好きじゃなくなった? いつから? ホントは最初から好きじゃなかった? 全部 俺の勘違い? 『はな・・・・して・・・・っ !』 なおも暴れる先生を力を込めて その動きを封じ込める。 『なんでだよ・・・・っ  なんで・・・・・・・っ!!』 好きなのに。 こんなに好きなのに。 知らず、涙が溢れて頬を濡らした。

ともだちにシェアしよう!