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『・・・いい加減にしろよっ!  なんなんだよ!もう終わりだろ?  終わらせたいんだろ!?  なのに!なんで今、こんな事 すんだよ!』 怒りに任せて 先生に対して初めて かなりキツい口調で叫んだ。 すると、俺のお腹に回された手に また でも加減してか ほんの少しだけ、力がこもった。 『・・・だっ・・・て・・・』 『だって、なんだよっ?!』 先生の腕を掴んで、無理矢理 引き剥がす。 振り返ると、先生は そのまま 力が抜けたように 座り込んでしまった。 『・・・だって・・・・・・・』 ぽつり、と呟いて 俺を見上げる目は、赤く 今にも泣き出しそうで。 『俺の事・・・遊び・・なんだって・・・・・・  思ってた・・・・ずっと。  だから、会うのが・・ツラくて・・ツラ・・くて・・・・  もう終わりにしよ・・・・・って・・・・』 『───はあ?』 なんだ、それ。 先生は、震える声で続ける。 『始まりは・・・俺からだったし・・・  その後は・・・連絡先 交換しても  俺が誘わなきゃ 会ってくれないし・・・  会っても いつも不機嫌だし・・・  朝になったら すぐ帰っちゃうし・・・・・』 『っ!・・・・・・・それは・・・・』 『俺なんか・・・男だし、年上だし・・・・・  好きになんか・・・なれないんだろうなって。  でも、そういう年頃だし・・・  体だけで・・・・いいのかな・・って・・・・』 『・・・・・え?』 それは、先生の方だろ? 奥さんいるくせに 曖昧な事ばっかり言って・・・ 体だけの関係を望んだのは 先生の方じゃないか。 『体だけでも よかったんだ。  キミがそれを望むなら。  それでも・・・・会いたかったから。』 『・・・・・・・・・え・・・』 どういう事? その言い方・・・・ やっぱり先生は・・・・・・俺を・・・? 『あの、先生・・・・奥さんは?』 『・・・・・・・・奥さん?・・・・誰の?』 え? 『誰って・・・・・・先生の・・・・』 『俺の?・・・・俺、奥さんなんて いないよ?』 『・・・・・・・・・・・・・は?』 え? ええ!? ちょっと待て・・・! どういう事だ? 想いもよらなかった展開に 俺は・・・動揺していた。

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