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『・・・・言いましたけど。それが、なに?』
『あの、本当に俺の事・・・好きなの?』
『・・・・・は?』
なんだ・・・・それ。
今さら
なんの確認だよ。
言ったじゃん
好きだって
ムカつく。
『ああ もうっ!そうだよ!好きだよ!
最初っから!ずっと!好きでしたよっ!』
好きで悪いかっ!
とばかりに
自棄 っぱちで叫ぶ。
『・・・っ・・・・//////・・そ、そうなの?
ずっと?え?・・・あれ?そうなの?』
『はあっ??』
だから・・・
なに、意外そうな顔してんだ。
『なに。』
『え・・・・・・だって・・・じゃあ・・・・・・
なんで いつも・・・・あんな不機嫌だったの?』
『不機嫌?』
『だって、喋んないし 素っ気ないし
朝になったら すぐ帰っちゃうし・・・』
『・・・そ・・それは・・・!
俺、先生に遊ばれてるって思ってたから・・・
その、気まずくて』
『遊ばれてる?俺に?』
俺の言葉にキョトンとする先生。
『・・・・・・っ』
くそー。
ムカつくなーっ!
『だって!先生、指輪してるし!
好きとか全然 言わないし!
なんで会ってんのか分かんないし!
からかわれてるんだって思ってたんだよ!』
『え? ああ・・・指輪・・・・』
先生は そう言って
自分の薬指を じっと見つめ・・・・・・
そのまま、動かなくなってしまった。
『・・・・・・?なんか、あるんすか?それ。』
『え?・・・・あー・・・うん、まぁ。』
先生は 急に ソファーに上がると
俺の方へ向いて、正座して、
『そっか。指輪の事で誤解させてたんだ。
・・・ごめん。』
深々と 頭を下げてきた。
『・・・・・・これね?
ずっとしてるから
自分では してるのが当たり前になってて
見る人が どう思うのか、なんて
考えてなかった。・・・ごめん。』
『ずっと? してるんですか?』
『うん。・・・ずっと。』
そう言うと、指輪をそっと撫でる。
愛しそうに、寂しそうに。
それは、
俺の知らない・・・先生の顔。
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