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ごそり。
なるべく、そっと・・・
起こさないように・・・と、
気をつけて起き上がったんだけど。
『ん・・・・・・・・・』
隣で眠る先生が、もぞもぞと身動ぎして
目を開けた。
『孝 ・・・どこか、行く・・・・?』
気持ちを確かめあって、
初めて交わした愛の行為。
幸せで・・・幸せ過ぎて、
お互い満たされたハズなのに
ベッドから出ようとしてる俺に
寂しそうな顔を見せる先生。
『喉、渇いたんで・・・・』
キッチンを指差して
安心させるように笑ってから
体を捻って、床に足を着けた。
─── と、お腹に 先生の腕が
回ってくる。
『・・・・えっ?・・・うわ・・・・っ』
男らしく?力強く、ギューっと
力が入ってきて抱きしめ・・・
っていうより、締めつけてくる。
『う''っ・・・・・!!』
またこれっ!?
く、苦しい・・・・っ!
苦しいってば・・・っ!
どんだけ 力強いんだよっ!?
『ちょっ・・・ちょっと!せ、せんせ・・・っ!』
どんどん増してく力。
容赦ない締め上げ。
・・・さっきより凄いんだけど、これ!
く、く''る''し''い''・・・っっ!!
なに??
なんで!?
何があったんだ・・・っ!?
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