33 / 37

☆33

先生・・・ 指輪、外したんだ・・・・ " 本当に好きな人と出会えるまで " 別れる時に、彼女が先生に言った言葉。 先生の・・・ “ 本当に好きな人 ” が、 俺・・・・なんだ。 胸が熱くなる。 今すぐ 追いかけて、抱きしめたい。 それから、 何度もキスして 「好きだ」って伝えて、 それから・・・ 『孝之介?』 『・・・・・・あ。』 大和に名前を呼ばれて、ハッと 我にかえる。 『なんだ~?  見た事ない顔してるぞ?お前。』 俺を見た大和が、ニヤニヤ笑ってて 慌てて イスに座った。 『別に・・・・・なんでもない。』 ヤバ・・・・・//// 俺・・・・・今、どんな顔してたんだろ。 『ふぅん?まあ、いいけど・・さ。  でも、いいな。恋してる顔だ♪』 大和は嬉しそうに目尻を下げる。 『・・・・・・・・・/////』 『孝之介にこんな顔、させるなんてな。  マジ いいコなんだろうなー。  今度、紹介しろよなっ ♪ 』 そう言って、俺の背中をバシバシ叩く。 『痛いよ(笑)。』 ホントに・・・ どんな顔してんだろう、俺。 でも、まぁ・・・ 幸せそうに見えてるのなら、 いいか。 先生も・・・・・ 誰が見ても分かるくらい 幸せそうに見えてたら・・・ いいな・・・ もう、とっくに見えなくなった 先生の歩いていた廊下を見つめる。 そこで俺は ある事に気づいた。 あれ。 ここの廊下って 先生、普段は 通らない・・・・・よな? ・・という事は わざわざ通った・・・? ・・・・あ。 もしかして・・・・ 先生も会いたいって思ってくれた? 指輪を外した手を ・・・見せに来た、 ・・・とか・・? ・・・・・っ・・/// あああ・・・もう・・///// くそぉ。 可愛いことしてくれちゃって。 先生のくせに、 年上のくせに。 やっぱり、 週末まで待てない。 学校が終わったら 会いに行こう。 会ったら 抱きしめて、 キスして、 気持ちを伝えて、確かめあおう。 先生 大好きだよ。 これからも ずっと 一緒に 幸せに・・・・        恋する 年上のキミと。 ♡ ♡ ♡ お わ り ♡ ♡ ♡

ともだちにシェアしよう!