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おまけ

ある日曜日の朝。 俺は いつものように金曜日から 先生の家に泊まっていた。 あーあ。 もう日曜かぁ・・・ 最近の週末は あっという間に 終わってしまう感覚。 そして、平日は 嫌になるくらい長い。 学校では、そんなに話せないしなぁ。 電話やメールだけじゃ、 全然 先生が足りないし。 『せんせー。春休みとか夏休みとか  毎日 来てもいいっすかー?』 『・・・いいけど。でも俺 、平日は  仕事あるから昼間は家に いないよ?』 『あー。そっかぁ・・・・』 残念。 やっぱ、週末婚か・・・。 と、呟くと 先生がくすくす笑いながら 隣に座った。 『ね。いつか 一緒に住んじゃう?』 『っっ!住む!なんなら今すぐでも!』 『はは。それは無理だよねー。  あ、歯ブラシ、新しいの買っといたから  使ってね。』 『うー・・・ありが・・・・ああっ!そうだ!』 思い出した! ずっと聞きたかったこと! 『な、なに?』 『洗面所っ!歯ブラシ!女物の化粧水っっ!』 結婚してると思ってたから 奥さんのだと思ってたヤツ! 『歯ブラシ・・・・化粧水?』 『そう!あれ、誰の !?』 『え?あ・・・・・・・ああ、あれ。  ・・・・・妹の。』 『へっ!?い、いも・・・っ、いっ・・・・妹っ!?  先生、妹いるのっっ??』 『うん。たまに泊まりに来るんだよね。  いちいち買ってくるの面倒だから  ストックしといて、って言われてさー。』 『・・・な・・・・・なんだぁ、妹かぁ・・・・』 がっくり 体から力が抜ける。 『??(こう)・・・どしたの?大丈夫?』 『・・・・・えっ!?  ああ、だ、大丈夫です!!』 あー、ビックリした。 でも聞いてよかった・・・・・ 妹・・・・・妹か・・・・・ なーんだ・・・・・ ん? 妹さんがたまに来る、 ってことは・・・ 『あの・・・親も来たり?・・するんですか?』 『・・・・・え?』 聞いた感じじゃ かなり強烈そうな ご両親だもんなぁ。 出来れば会うのは、遠慮したい。 猛反対されそう・・・・・ って、 どんなに反対されても離れる気なんて これっぽっちもないけど。 『え?ウチの親?  あはは。来ないよー。俺、勘当されたし。』 『は・・・・、かっ・・・勘当っ!?』 『うん。こんな息子いらないんだって。』 『はあっ!?なんだよ、それっ!!』 何て事を言うんだよ! それでも親か!? 1人で怒っていると・・・ 『あはは。怒らなくても俺は大丈夫だよ。  清々したし。今は楽チンだよー?  妹がいてくれてラッキーだったよね。』 先生は 笑う。 無理してる感じは しない。 『ホントに?』 『うん。だって・・・・・今は1人じゃないし。』 でしょ? と、ふんわり微笑んで 俺の肩に コテンと頭を乗せてくる。 『・・・・・・うん・・・//////』 あー、もう///// 今すぐ押し倒したいところ・・・・・ だけど 帰るまで、そんなに時間がない。 『ね。こーぉー、キスしよ・・・?』 『へ・・・・・・・・、えっっ//////!?』 俺の気持ちを 知ってか知らずか 先生は フェロモン全開で キスをねだってくる。 ・・・・・エロい・・・///// 『こーぉー、キースー♡』 『・・・・・・・・・っ//////』 ・・エ・・エロい・・・/////  『ほら・・・・・早く・・・・・♡』 『~~~っっ//////』 この・・・・・ 小悪魔め・・・/////!! 先生を ソファーの背凭れに押さえつけ チュッ、と おでこに キスを落とした。 『・・・・・・・え・・・、えぇー?おでこ?』 先生が驚いた後、 不満そうに俺を見上げる。 ああ・・・・・くそ//// かわいいな・・・・・ でも、 『・・・・・止まんなくなるんで。  先生もガマンしてください。』 『えぇー??えー・・・・・んー、仕方ないなぁ・・・・・  いいよ♡ガマンする。  ・・・でも、もう1回・・・・して?』 『・・・・・///// はい。』 まあ・・・・・ エッチは出来なくても こうやって ただイチャイチャするのも 好きだし。 今は、キスだけで、ガマン。 もう1回・・・・・では済まず おでこに、頬に、瞼に 時間の許す限り、何度もキスをした。 かえって 離れがたくなってしまった気がしないでもない けど・・・・・ また、会える。 その時まで・・・・・ガマン。 ガマンだ、俺。 ───と、自分にも、 すっかり硬くなっている 我がムスコにも 言い聞かせ、前屈みで家路を急いだ。 くそぉ、 次は・・・・・見てろよ。   * * * お ま け ♡ お わ り * * *

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