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おまけ☆2の①
『最近、重森せんせ 雰囲気 変わったよね』
放課後。
帰りの準備をしていたら
何人かで かたまって話している女子の会話が
耳に飛び込んできた。
・・・・・・・・・・ん?
重森先生??
『あー、それ!分かるぅ!
なんかさ、前より優しいっていうか・・』
『うん、柔らかくなった!』
・・・・・・・・・んん?
『そうそう!
話しかけやすくなったよね~♡』
『分かる!』
『ていうか話しかけた~いっ!』
・・・・・・・・・んん💢?
『元々 キレイだけどさ、
ますますキレイになったね~♡』
『あー!分かる~!』
『キラキラしてるよね~♡』
・・・・・・・・・・・うん。
そのとおり。
『あと、指輪っ!気づいた??』
『あー、それ!なくなってるよね??』
『・・・って事は、今、フリー!?』
・・・・・・・・あ''💢?
『わー♡マジで??告白しよっかなー』
『えー?私も!私もするっ!』
『えー?えー?じゃー、私も~っ!』
・・・・・・・・・・はあぁ💢??
こ、告白・・・!?
告白・・・・・っっ!?
キャーキャー騒ぎ始めた女子どもを
ギンッと睨みつける。
アホか・・・・!
先生は・・・・・
先生は俺のモンだ!
告白なんて・・・・・させるもんかっ!!
『こ、孝之介・・・・・?』
ふいに
誰かが 俺の肩を叩いて
はっ、と我にかえった。
『・・・あ・・・・・や、大和・・・・』
『大丈夫か?お前。すげー 顔してたぞ?今』
心配そうに大和が
俺の顔を覗き込んでくる。
『・・・・・・だ、大丈夫・・・・』
大和の視線を交わしつつ
まだ キャーキャー騒いでいる女子を
呆然と見つめる。
今、俺・・・・・
大和が声かけなかったら
女子に
殴りかかるとこだった・・・・
俺・・・・・
俺・・・・・
『こ、孝之介・・・どうした・・?』
『・・・・・・・帰る・・・・・』
ショックを受けた俺は
ふらふら と 教室を 後にした。
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