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おまけ☆2の②
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────その日の夜。
『はあ・・・・・・・・・・』
先生の家に来た俺は
クッションを抱え、
大きく ため息をつく。
『なに?どうかした?』
先生が 濡れた髪をタオルで拭きながら
隣に座った。
『・・・・・・・・・・』
チラッと先生を見て・・・・・・
また、ため息。
・・・・・・確かに
先生は、ここ最近 すごくキレイになった。
指輪をしなくなったのも
1つの要因なのかもしれないけど・・・
やたらと モテる。
先生と (ホントに) つきあい始めてから
約 1ヶ月。
幸せなんだけど・・・
同じくらい 不安がまとわりつく。
俺は 先生の太ももに頭を乗せ、
両手をお腹に回して ギュッと抱きついた。
いつかの先生みたいに。
『・・・・孝 ?』
『せんせ~、・・・俺、すげー 心配・・・・・』
『・・・・・・・心配?・・・・なにかあったの?』
『うん・・・・うーん・・。
先生が キレイになりすぎて・・・』
『・・・・・・・・ん?』
『キレイだし、可愛くなっちゃってるし・・・
話しかけやすいとか、話しかけたいとか
ああああ!もう!モテすぎなんだよっ!
先生は 俺のなのに・・・・・!』
ガキっぽいと思いつつも
たまらず 不安と不満を ぶちまける。
『・・・・・・・・・えー?
別に 前と変わんないけど・・・
モテてなんかないよ?』
先生は笑いながら
俺の頭を よしよしと撫でてくれる。
『それに・・・・・・誰に モテてもさ、
俺は孝がいいんだから
心配しなくて 大丈夫だよ?』
『・・・・・・・・・・うん・・・・』
それは・・・・・そうなんだけど・・・////
『せんせ・・・俺のどこを好きになったの?』
前に聞いた時・・・先生は
俺の事が好きで
アプローチしてきた、って
言ってたけど・・・
そもそも
なんで俺を好きになったんだろ・・・
気になってたけど
今まで聞けなかった事・・・
聞いたら 少しは不安が解消出来るかな・・・?
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