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第3話

翔悟に手を引かれて家に戻ると、翔悟は妻の遺影が置かれた仏壇の前で俺に全裸になるように言ってくる。 こんな関係になってから、毎晩必ずさせる行為。 笑顔の妻の写真の前で、俺は何も身につけないその姿を晒した。 「全然痩せないよね、義父さん。『あの時』はもっと細くて綺麗な身体だったのにさぁ……」 「……っ……」 俺と同じようになると、翔悟は俺の腹の肉を摘む。 妻と結婚して、体重が増えてしまっただらしない身体。 妻が亡くなっても一度増えたものは戻る事はなく、自分でも恥ずかしいと思う。そんな身体のあちこちには翔悟につけられたキスマークの他に、決して消えない跡があった。 「あぁでも、昔みたいな身体だったらバレちゃうね。ゲイビ出てたって」 「翔悟……」 翔悟はそう言いながら、俺が高校の頃のアルバイト中にやってしまった左腕の火傷の跡に触れる。 これが翔悟に、俺の過去を分からせてしまったんだ。 「良かったね、母さんは知らないまま死んじゃって。義父さんのあんな姿見たらあの人…どうしたんだろ…」 「ひぁ……ッ……!!!」 抱きついてきたかと思えば乳首を摘まんでくる翔悟。 「ねぇ、義父さんって母さんとセックス出来たの?あんなコトした後でどんな気持ちで母さんとセックスしたの?」 「あぁ……ッ、そんな……そんなこと……うぅ……ッ……!!!」 段々力を強くされているのに、俺の身体はそれを快感と認識していた。 「……まぁいいや。オレ、あいつの事大っ嫌いだったから。だからね、義父さんとこんな関係になれてめっちゃくちゃ幸せなんだよね。あいつよりオレの方が義父さんのコト、知ってるんだからさぁ……」 「うぁぁぁ……ッ……!!」 両方の乳首をつねられると、俺は堪らず声を上げてしまう。 「あははは……義父さん、毎日毎日母さんの前でこんな顔して動物みたいに鳴いて……犬以下だよ」 「うぅッ、しょうご……ッ……」 目の前が涙で霞み、その嬉しそうな顔が見えなくなっていった。

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