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第23話
沸いた風呂に入るアキラ。
身体をキレイに流すが、あの嫌な感触と不気味な笑い顔が、頭を離れず…
布団に入っても心がざわついてなかなか眠れなかった。
午前4時過ぎ…
みずきはコンビニの仕事を終えて戻ってくる。
軽くシャワーを浴びて、またすぐに朝から仕事があるのでアラームをセットし、早々に寝どこにつく。
眠ってるアキラを起こさないように…布団に入るみずき。
幸いアキラは熟睡中で、起こさずすんだ。
そして…
みずきは2時間半ほど寝て、7時には目を覚ます。
そっと隣で眠るアキラの様子を見るみずき。
すやすやと、よく眠っている。
(おはよう…)
声に出さないように囁いて…
アラームより先に目が覚めたので、アキラを起こさないように布団から出て、仕事に行く。
それから2時間ほどして、アキラは目を覚ます。
「…そっか、」
となりにみずきがいないのを思い出して呟く。
みずきは仕事中。
昼は5時まで仕事だから…
夕方まで帰ってこない。
アキラとしては昨日の出来事をみずきに話したいのだが、いないから仕方ない。
気を紛らわす為に推理小説などを読みながら一人の時間を過ごす。
「……そういえば、フミヒコさんに連絡してないな…」
ふっと思い出して呟く…
昨日は急遽バイトにいったりしていて忘れていた。
「終わらせたいけど…」
フミヒコの条件…
丸一日フミヒコさんに拘束されるわけだから…
みずきにどう説明するか…
一日は難しいよな…
なんかいい方法ないかな…
一日…24時間…
「っ!そうか…!一日の条件だから」
アキラは思いついたように呟く。
さっそくフミヒコへ連絡してみる。
やはり留守電になっていて…
「……サクヤです、暇な時連絡ください」
短く伝言を残す。
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