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第27話
アキラを怒らせないよう頷くが…
アキラを納得させる言葉が思いつかない。
仕方なく、アキラに手を引かれ寝室へと向かう。
「じゃおやすみ!」
ベットへ入るみずきを見て満足して部屋を出るアキラ。
暗くなる前に、犬のメアリーとリッツを近所まで散歩させる。
まだ明るいため散歩中はとくに変わった様子もなく無事家に着く。
「喉かわいたな、しっかり飲めよー」
犬たちに水を飲ませながら、自分もポカリを飲む。
いったんソファに座って息を着くアキラ。
「ん…?足が痺れてる…」
座って足を伸ばすと、膝から下が微かに痺れていて、ピリピリとした軽い痛みが続いている。
「昨日と今日散歩で疲れたかなぁ…」
足をさすりながら呟く。
「ま、発作じゃないし、そのうち治るかな‥ちょっと休憩しよ」
そう呟いてソファへ横になる。
そして、しばらく時間がたち…
「……ん、」
ソファで横になっていたアキラ。
いつのまにかうとうとして眠っていたらしい…
目を擦り辺りを見ながら起き上がる。
「あ、アキラ…大丈夫か?」
目を覚ましたアキラに気付いて、みずきが声をかけてくる。
「あ、オレ寝てた?今、何時?」
「あぁ、今は19時前だ…こんなところよりベッドで休むか?」
アキラの頬に触れながら心配して聞くが…
「いいって、お前こそちゃんと休んだ?」
「あぁ俺は充分だから、アキラこそ疲れたのか?散歩の時何かあった?」
「ううん大丈夫、特に変わったことはないって、晩飯作らなきゃな」
「あぁ今、作っていたところで、今日は俺が作るから待っていてくれ」
みずきはアキラが疲れた様子なのを気にしてそう優しく伝えると、キッチンへ戻っていく。
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