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第50話

みずきが好きって言うたびに… 愛してるって言うたびに… 自分じゃない誰かに言っている未来が容易に想像できて… ……っ オレは… そんなに依存していないはず… みずきに頼ってないはず… 必要としていないはず… なのに… なんだよ、これ… 心がしめつけられたように苦しくなるアキラ… こんないいヤツ… オレが縛ってちゃダメなんだ…… みずきの幸せのため… 望んだことだから… 「ァっ、ん…ハァ、みず、きッ」 心情が乱れて苦しくて…考えを振り払うようにアキラは首を振り… みずきの身体に顔を押し付け、その人の温もりを熱く求める想いを感じるが… 「ハァ、ハァッ、…アキラっ」 優しく呼ぶ声…息遣いが… いつもなら考えないコトなのに‥勝手に頭の中に浮かんでくる… マイナスな思考にとらわれて… みずきの優しさが… 全て苦しくて仕方ない… そんな感情に苦しみながらも… みずきにナカとソトを激しく攻めたてられ…身体中が引きつりそうな感覚を味わいながら…絶頂へ駆け登る… 「んっァ、ハァ…ぁァっイクッ…みずきっ」 ぶるっと身体を震わせて甘く悶えたあと… みずきの手のうちへ達して白液を散らすアキラ… 「ふッ、っ、アキラっ…」 みずきも追うようにアキラのナカへ想いを遂げる。 ようやく達して、満足感や脱力感など様々な感覚が押し寄せて来て…大きく息をつくみずき… 「……ん、」 そっと自分のナカからみずきが抜けていく… 脱力感にやや放心状態のアキラ… 薄く痺れの残る四肢… 荒くなった呼吸を整えるよう息をつく… 「ハァ…は、アキラ…?…ッ!!アキラっ!?どうした、どこかつらかったか?」 再びアキラの顔を見たみずきは驚いて… 「え…どして?」 視線が重なって急に慌てるみずきに緩く首を傾げるアキラ…

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