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第四章 ぬくもりと、ときめきと。
「城嶋さん、身の回りのものを買いに行きましょう」
「え?」
「部屋着とか、パジャマとか。オーラルケアの用品とか!」
未悠の放課後を待ち、健は作業着のまま彼と家路についたが、途中でそんなことを言われた。
「いや、そんな。ガッツリ居つくわけじゃないし」
「居ついちゃってください!」
はしゃぎながら手を引く未悠に連れられて、健は彼の買い物に付き合った。
『冬だから、温かい服がいいですよ』
『デンタルフロス、要りますか?』
『枕、買いますよね』
天然の毛皮があるので、服は木綿で構わない。
歯は丈夫なので、フロスは要らない。
枕は無くても、熟睡できるから。
そう遠慮する健を置いて、未悠は楽しくショッピングだ。
「何だか、悪いなぁ。マンションに着いたら、代金を清算するよ」
「いいんです。僕が準備したかっただけですから」
そして、上質の肉をたくさん買って帰った。
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