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第六章・2

 被害者、つまり行方不明者の身元は、どれもが希薄だ。  施設に入っている子、夜遊びなどが頻繁な子、親の不在が多い子……。  地に足のついている家庭環境に育っている子は、いない。 「そして、そんな子たちに声をかけ、仲良くなったところでさらう、か」  健は、タブレットを見ながら眉根を寄せた。  歓楽街での聞き込み、彼らが最後に目撃された場所などを元に判断すると。 「やはり、仁道会が怪しい」  その口は、この街の指定暴力団の名をつぶやいた。  そっと、腹に手を当てる。  そう考えると、こうも見事に自分に傷をつけて去って行く暗殺者が現れるのも、うなずける。   普通の人間ならば、死んでいるところなのだ。 「私が生きていると知ると、次の手を打ってくるかもな」  この仕事、早急に片付けなくては。  そこで健は、未悠を思った。  彼がこちらサイドにいると解ると、確実に魔手を伸ばしてくるだろう。 「あと一つ、確実な情報が欲しい所だ」  どうやって、敵を追い詰めるか。  難しい顔をして唸ったその時、玄関のドアが開く音がした。

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