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第十三章・3

 太い腕にしがみつき、未悠は荒い息を吐いていた。 「あぁ、健さん。今は、ダメ。少し休んでから……」 「じゃあ、一度抜く?」 「あ、待って。そのままでいてくださぃ……」  湯船では健全に未来のことなど語っていた口が、ベッドの上では意地悪なことを言う。  健は未悠の白い肢体を組み敷き、緩慢に腰をやっていた。 「だ、ダメだってばぁ! 動いちゃ、いやぁあ!」 「動いた方が、未悠の可愛い声が聴けるもんね」 「うぅ、うッ……。あぁあ!」  未悠は再び背を反らし、精を吐いた。 「あ、はぁ、はぁ、あぁ。あぁあ……」  苦しい。  苦しいほど、気持ちいい。  でも、まだ。  もっと、もっと、欲しい!

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