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第十三章・4
「健さん、もう僕、ダメぇえ」
「じゃあ、おねだりしてごらん」
「も、バカ! やだ!」
「あ、そう。なら、抜いちゃう」
いやだ、もう~!
「健さんは、意地悪です」
「今頃、気づいたのかな?」
ね、と健は蕩けそうなまなざしで、未悠を見た。
「おねだり、聞かせて」
「……ください」
僕の中に。
健さんの子種、いっぱい欲しい!
こんな可愛らしいことを言う唇にキスをして、健は腰を深く強く穿った。
「はぁ、あ! あ、あぁ、あ。くる、来ちゃう! んあぁあ!」
「未悠、好きだよ」
体を愛しながら、心も愛した。
こんなに、好きで。
はちきれんばかりに、恋して。
ああ、初めて会った時は、こんなに強く君を想うなんて考えもしなかった。
「未悠……」
健は未悠を抱きしめ、長く震えていた。
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