3 / 11

金平糖3 ネギ鴨と美味しく頂く優等生

「ねぇ? なんで僕のことを引っ掻いたり、蹴飛ばしたりしないの?」  舌を抜いた平が洸の耳許で疑問を聞く。 「え゛ぁ゛?」  口腔内を蹂躙された洸は舌足らずだった。  息も荒く、顔は平と洸の唾液で汚れている。 「男は、初めてじゃないのかな?」  部室の中に灯りは点けられておらず、夕暮れが差し込むだけの暗い空間。  その中で微かに視える彼の表情は―― 「それはそれで、ちょっとショックだなぁ」  今の洸には、何かを考えると言うことが出来ないのだった。  意識も徐々に戻り、トンでいた表情にも光が戻っていく。  それは平の目からも明らかだった。 「まさか。そっちにお盛んだから、ここまで素直なのかな?」 「ぅんな訳、ねぇえだろうが!」  ようやく牙をむいて言い返す洸に平も「じゃあ、どうして?」強い口調で聞き返した。  何か、理由がなければ《納得》がいかない。  もしも本当に理由もなく、受け入れているのであれば。 「僕のこと。好きだってことでいいのかな?」  平も、自身の都合の良い方向に浮かれた言葉を吐く。  正気に戻った洸にとってみれば、 「なんの嫌がらせだよっ」  苛立ちしかない。  どうして、ただ聞いただけだというのにキスをされるのか。  あまつさえ舌を絡まされるのか。    平の為に、抵抗もままならない洸は怒り心頭だ。 「嫌がらせ? え。なんで????」 「どうして男にいきなり押し倒されてっ、キスされるのがどうして嫌がらせじゃないってんだっつぅの!」  最もな怒りの言葉を平に洸も吐きつける。 「じゃあ。なんだって抵抗をしないのかな? 訳が分からないよ」  見下ろす洸の顔を首を捻って見据える様子の彼。  長い髪が洸の顔にかかり、頭にも乗り。  まるでカーテンのように周りを囲い、2人の舞台のようだった。 「て、ぃこうなんかしたら……怪我なんかさせたら悪ィかなあって思ったんだよ!」 「へぇ? そんなこと考えてキスを受けてたんだ? どうりでノリが悪いって思ったよ」 「……いい加減に降りたらどうなんだよ! マジでふざけんじゃねぇよっ、やっていことと悪いことぐれぇ分かる歳だろうがっ!」  平の背中を洸は掴み引っ張った。  強引に、力加減もせずに。 「ふざけてなんかいないんだけどなぁ」 「俺はお前の友達(ダチ)のリョーマのことを聞きに来ただけだっつぅのに!」 「松重君の件でしょう? だから、その理由をこーして実践して教えてあげてるんじゃないのさ」 「何が何やらだよ! 会話が成立してねぇわっっっっ‼」  苛立ちに声も大きくなる様子に、 「だから。男が男相手にこんなことをするのって意味があるでしょうって話しだよ?」  首筋に平は唇を寄せて、舐めると押しつけた。 「っつ! っな、何をしてんだよっっっっ!!」 「ふふふ。それは後のお愉しみってやつさ」 「もー~~いい加減にど――……へ?」  平の手が洸の手を掴むと自身の(ペニス)を掴ませた。 「った、たたたたたたた、たぃららららさささンんん????」  涙目で声すらも揺れる洸の声に、 「僕だって男だ。もーこんながっちがちな状態で、草も枯れるような会話をさせられて可哀想とか同情してくんないかな? こんな夢みたいなR18漫画みたいな展開、健全男子なら放っておいたら不味いってもんだぜ?」  掴まされた茎は大きく張り、硬くも脈立っている。  しかも、先端からの先走しのせいか茎の全体が滑っているように思えた。 「ォ、オレには関係なんかないっ!」 「あるよ? そう、あるさ。ネギ鴨にもリョーマの行動をどうして彼の仲間である僕に、普通に聞いたんだよ。しかも部室で、2人きりになる隙をついてさ? わざわざ、どうして僕なんかに聞こうとしたんだよ。本人に聞けばよかったって話しだったんじゃないのか?」 「磯部リョーマの、……親友(ダチ)がお前だったから。ラッキーって……そんだけなんだけど!?」 「松重君に頼まれた? 聞いて来てくれだとか」 「……ぃ、いや。それは、ない。ないよ!」 「友達想いもいいけど、……なんかムカつくな」 「?? ムカつく????」 「あンたは。洸の中は【松重君】で出来上がってるじゃんか」  平は一気に洸の下着をズボンごと脱がした。 「!? っちょ! ぅ、わぁああ‼」  下半身が露わになった。  湿った空気に洸も身震いをする。 「折角だしぃ~~」 「っせ、っかく????」 「ここわぁー~~」 「っへ? った、たい、らぁ????」  孔に何かがあてがわれた感覚に、洸の目が見開かれる。  変な汗が額や、いや、全身につたうのだ。 「ちょっと。痛い目に遭うかぁ????」  目の色をかけた平が舌なめずりをして茎に力を込めた。 「っちょ! ぁ、アァあぉ゛お゛ンン゛んん゛っっっっ!?」  茎の先端(カリ)が孔の奥へと強行にも挿入れていく。  洸の目が激痛に見開き、本人にしか視えない火花が浮かぶのだった。  先端が少し挿入されたとことで、茎の動きが止まった。 「はぁー~~」  平の顔が洸の胸に埋められる。 「ほら。腕を僕の背中に置いて爪立てなよ。傷つけてよw」  平の言葉に洸もようやく背中にしがみついた。  そして、  がり!  がりがり! 「っつ!」  怒りか恐怖か、 「そう。もっといっぱい引っ掻いていいよ? 僕も――今日は、ちょっとだけ我慢してあげて先っぽだけにしてあげるからさ。次は、もっと奥のいい場所を突いてあげるからねw」 「ふー~~ふー~~……っつ」と言葉にもならない洸の顔は涙と鼻水と涎で汚れていた。  そんな彼の顔に、 「リョーマも松重君とこーしたいぐらいに愛してるんだよw」  聞きたかった回答(コトバ)を、ようやく洸は聞けたのだが。  あまりの衝撃と激痛に意識は飛んでしまった。 「あれ? ……仕方ない。起きるまでゆっくりと僕用に形を作っておこうかな? ふふふw」

ともだちにシェアしよう!