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第5話

やってきた店は普通のレストランチェーンだったが… 「…光海(みつみ)」 「はい。」 「人の作ったものは食えないタイプか?」 「いえ。そんなことはないですけど」 「俺飯作るの好きでさ作り置きとかあるし家の方がゆっくり話せるからうちにしないかなって」 「それはできません!」 「…恋人か?」 「…はい」 「…だが相手は女性…だろ?俺たちは男同士だし関係ないだろ?」 「…」 「…相手は…男か」 何も答えないでいることを肯定と捉えた上司は困ったような顔をした後真剣な表情になった 「…お前…こっち側だったんだな…」 「…」 それで合点がいった。だから女性との浮いた話を聞いたことがなかったんだ…それならますます一緒にいてはいけない… 「まぁ…俺は随分と一人だがな…」 「誘っていただいてありがとうございました。俺やっぱ帰ります」 頭を下げて背を向けると腕を強く引かれた。 「離して下さい」 「悪いがそれはできない」 「本当…お願いします…お願いです…」 あいつの影が見えた気がしてとても恐ろしい。怖くて怖くて早く離して欲しくてここが街のど真ん中の店の真ん前だってことも関係なく地面に膝をつけ額を擦り付けた 「おい…」 「本当に…ごめんなさい…ごめんなさい…」 「悪かった…」 そう言うと上司は離してくれた。本当はこのまま連れ去って欲しいのにあいつがちらつくともうダメだった…逃げるようにしてその場を後にする。 帰宅したら勿論例のパーティーがあっていて… 今日は…あいつを下にしてあいつのを受け入れている女とその女の後ろの穴に突っ込んでる男。その女の口に突っ込んでる男…その男の後ろを舐め回してる女…その女に突っ込んでる男と…その女が両手で掴んでる男が二人…7人?…すごい体勢だな…どっからこんなに変な奴らが集まるんだ?わけがわからない 「ただいま…」 「早かったんだな。ちょうど良かった。脱げよ」 「あっ!!っ…は…あれぇ…恋人くんっ…っ…!ほんっ…美人さんっ…」 そう声をかけてきたのは女の口に突っ込んでる男… 「そこら辺の女より美人じゃん!」 そう言われると女たちは動きを止めて俺を見た 「負けた…」 「悔しいけど私も負けたわ」 そう言ってみんなでゲラゲラと下品に笑っている 「おい。お前脱がせてやれよ」 俺に始めに声をかけてきた男が寄ってきた。あいつは俺を凝視していて俺は動けない 大人しく脱がされてあっという間に生まれたままの姿にされた。 「すげー…華奢に見えるのに筋肉ついてるじゃん。…けど…これ…勿体ねぇなぁ…」 体にあるいくつもの痣のうちの一つにそっと触れながらそう言う。辛そうに顔を歪めながら 「…いい体ぁ…なぁなぁ。触っていい?」 「キス以外はいいぜ。あとそいつ人と顔合わせる仕事だから見えることにキスマつけんなよ」 それを聞き男の笑顔がまた変わった。どこか苦しそうな顔だ でもそれも一瞬で男は俺を壁に押し付けると俺の耳朶を撫でながら唇で首筋を撫でる。一方の手は俺の胸の飾りをそっと撫でていた。 あいつに少しの刺激で感じてしまう体にされた俺は簡単に声を上げる 「んん…あっ…」 「可愛い声だねぇ」 中心部は既に上を向きたらたらと涙をこぼしていた

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