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第10話

暫くして出てきたえむさんはそれはそれは綺麗で妖艶で俺も見惚れてため息が出そうだ 「アル…そんなやらしい目で見るなよ」 「ごめんなさい…」 いつもならここで殴られる…そう思って構えると握られた拳はゆっくりと解かれた。余程彼には良く見てもらいたいらしい。 「今日は休み?」 えむさんが俺に問う 「はい。お休みです」 「一緒だね。けいくんはお仕事なんでしょ?いってらっしゃい。送るね」 そう言うとえむさんは手を引いてあいつを連れて行った。仕事?そんなの知らない。いつから始めた? 「いってらっしゃい」 二人を見送り横になる 「仕事…かぁ…」 あいつは元は割と器用で仕事も良くてきたやつ。あぁ見えて実は高学歴だし無駄に資格もある。だから働こうと思えばいつでもよかったのだ。彼のために必死で仕事を見つけたのかもしれない。 俺には内緒で。仕事してると知れたら俺が金を渡さなくなるとでも思ったんだろうか 「そんなことしないのになぁ…」 ぼんやり呟いた その時玄関が開いた 鍵は常に掛けるように言われているから開けられるのはあいつだけだ 急いで玄関に向かうと思ったとおりの相手がそこにいた 「お帰り」 「…」 あいつは無言で俺を壁に押しつけるとキスしてきた、このキスはこのままことに至るものだ。思った通り着ていたシャツは破かれ床に押しつけられた これ…背中痛いんだけど…そのまま俺の胸の飾りにしゃぶりつきなめ回す 「んん…」 そうしながら器用に下も全て取り去られた 慣らしもせずそのままあいつの猛りを突き刺された。きっと今後ろの穴は傷がついてる。 体が引き裂かれるような痛みだったから 痛さで涙が零れる。それを見てあいつが殴った 「このくらいでそんな顔すんな」 「ごめんなさい!ごめんなさい!ちゃんとするから…捨てないで…」 こいつから捨てられることがとても恐ろしい…そしてやはりこいつから酷い抱かれ方をしているのに感じてしまう自分の中の怪物が… 「捨てないよ。お前だけなんだから…」
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