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第11話

無理矢理抱かれ続けた体。繰り返される快楽という拷問…そして… 「お前がえむに見蕩れてたからヤキモチ焼いたんだごめんな…」 優しい声での謝罪…抱擁…優しいキス… 「俺だけにしてよ…無理なら…別れて…もう疲れた…別れてください…」 俺の願い…今なら叶えてくれるかもしれない…けれど…帰ってきたのは重い拳。強い蹴り… 「ごほっ…ごほっ…」 「お前が毎日やらせないからだろ!」 何度も聞いたくそみたいな怒鳴り声…あぁ…もう…限界だ… 「じゃあ…俺と死んでよ。俺だけのものにならないなら死んで」 人間窮地に追いやられたら自分でも思ってもみないくらいの力が出る あいつに馬乗りになって喉元に両手を運びぎゅっと全体重を掛ける。 「お願い…もう死んでくれ…俺みたいな人をもう出さないためにもそれが最善でしょ。安心して。直ぐに後を追うから。死ね…死ね…死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 その後はあまり覚えていない。気付いたら必死な表情の弟がいて涙を流して俺を見ていた 「兄ちゃん!!こいつのために手を汚さないで!止められなかった俺が言うのも可笑しいことぐらいわかっているけど…お願いだからもうやめて…」 弟のこんな顔は初めてで我に返る 「ごめん…でも…俺が…」 「違う!お兄ちゃんは何も悪くない!」 そうこうしているうちにあいつが気がついた。そして 「りーんーどーうー!!!!!」 起きて直ぐ拳を振り上げるやってくる痛みにぎゅっと目を閉じる。いつまでたってもやってこない痛みに恐る恐る目を開けると弟が拳を受け止めていた 「けいくん…いい加減にしてくれ…これ以上兄貴を苦しめるな…縛るな…あんたみたいなくそ野郎に兄貴はやれない…」 「へぇ…言うじゃん…そっか…近親相姦か…血が繋がっていてもこいつの顔や体は極上だから…」 「は?あんた頭可笑しいんじゃ無い?全てをそっちに持って行くなんてどうかしている」 「普通だろ」 「話にならない。もう動けるなら帰って」 弟が無理矢理外に出して鍵をかけチェーンをかけた ドンドンとしつこく扉を鳴らすけどドアを開けようとした俺を羽交い締めにして弟が止めた。暫くすると音が止む 弟が外を見るとあいつはもういなかった。他の相手のところへ向かったのだろう

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