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第33話

この店は中からしか扉が開かない。 店を利用する時は店の前で連絡を入れ中から開けてもらうしかない。 このフロアでも何度も警察が入りその度難を逃れてきた本当にきな臭い場所。 何度か利用したことはあるがあまり好きになれず気づけば足が遠のいていた。 久しぶりに店に入ると中央のステージではショーが開催されていた。 最悪だ…今日に限ってこれとは… 「久しぶり。いい日に来たね」 オーナーに話しかけられた。 「…」 「今日は媚薬漬け。楽しんでいってね」 ステージの上には数人の男女がいて首輪とマスクをさせられて人とは到底思えない仕打ちを受けていた。 媚薬に浮かされた男女は歓喜に震え汚い声を出していた。 早くこの場から立ち去りたくて光海さんを探すが見当たらない。 まさかあのステージのやつではないだろうと席を立ち探しまわる。 ここにはステージの他に個室がいくつかある。 個室のドアの窓からは中が伺えるようになっていて飛び入り参加もOKだ。 一つ一つ部屋をのぞくがやはり見当たらない。その時ステージ上の男が声を上げた。 「りん!ほら言えよ!みんなの前で俺のこと愛してるって!!」 鞭に打たれながら喘ぐ真ん中の男。 「…」 「ほら!言えって。俺のペッドだと」 男は媚薬漬けになりながらもイヤイヤと拒否をする。 「じゃあこうしてやる」 そう言うと男は真ん中の男の秘部を見せ付けるように足を開き抱き上げた 前は出し過ぎてクッタリとしていて後ろはヒクヒクとまだまだ欲しいと強請るように蠢いていた その姿に思わず喉を鳴らした。 こんな気持ちになるのは初めてだった。 男の近くにいた店のキャストが追加の媚薬を持ってきた。 「こいつにやってよ」 スタッフは喜々とした表情で抱き上げられている男の孔に薬を塗り込む。 「いやぁ!!!」 男の悲痛な叫びが聞こえた。 「スキ!好き!!好きだ!愛してる!俺はペットです。ご主人さまの…ご主人さまだけのペットです!!」 「良く言えたな。褒美をやるよ」 男はそう言うと己の楔を打ち付けた。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「愛してると言え」 「アイシテル!アイシテマス!!」 それを聞くと男は満足したように歪んだ笑みを浮かべて唇を貪った

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