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第40話

「店長…何か当ってます」 「すまん…」 後ろから抱き締められたままに湯船に浸かっていると硬いものがあたった。 申し訳無さそうにする店長のをスルスルと撫でる 「ちょ…お前…何…やめろって…」 「でかいすねぇ…」 「うっせ…」 そんな店長のがすごく欲しくなって無理矢理後ろに捩じ込んだ 「あっ!」 「お前っ!何やってん…ん…」 「悪戯…っ…した…く…なっ…あぁ…」 「馬鹿!抜け」 「気づいてます?俺震えてないの」 「そういう問題ではないだろ…っく…お前…締めんな…出る…抜け馬鹿!」 店長はそう言うと俺から無理矢理それを抜いてそれと同時に果ててしまった… 「えぇ…早漏?」 「ば…か…っ!違うっ…ずっとやってねぇから…好きなやつの中に入ったら我慢できなくなるだろ!このば…っ…ん…」 照れながら何か言おうとする店長の唇を塞いで下をねじ込んだ。もっと…味わいたかった。…なんて浅ましいんだろう… 「…っ!」 「あっ…」 「は?お前…キスで…いったの?」 「…だってぇ…気持ちいい…」 「エッロぃ顔」 「幻滅した?」 「しねぇよ。ただ前の奴らに仕込まれたとなると妬ける…ゆっくり時間かけて全部忘れさせてやるからな!…って…俺勝手なこと言ってるけどお前と交際始まってるってことで間違いないよな?」 「…さっき…店で話したじゃないですか…」 そう。さっき飛弦さんのお店で俺たちはお試しとしてお付き合いを始めることになったのだ。 俺は多分店長のことを好きなのだと思う。けれどその感情を持ったことがないからそれがそういう好きなのかあまりわからない。 けれど他の人には渡したくないっていう勝手な独占欲もあって… それなら…と店長にお願いしたのだ。 店長となら恋人らしいことも出来そうだなって思ったしやりたいなとも思った。 現に今店長を俺の中に入れることは全く怖くなかったし逆に幸せな気持ちだった。あっという間に俺で果ててくれたことも嬉しかった もっともっと…って思えた。けどそれは俺がこれまでの男たちに仕込まれたからっていうのも捨てきれない。 ただ言えるのは他とは違うってこと。他の人は確かに気持ちがいいけどそれより仕方がないという思いが先だ。交際を決めたのは俺。恋人になれば必然的にやらないとならない。俺には顔と体しかない。だったら仕方ないよなって…相手を気持ちよくしたい思いはなくて指示される通り相手の好きなようにされるだけ。 そうやってこれまできたのだ。だから俺自ら動いて良くしたいって思えたことは初めてのことなのだ 「逆上せそう…上がろうか」 各々着替えをしてリビングへ戻る。そこで手を握ったまま色々な話をした。 そして 「布団に俺が寝るから店長ベッドで寝てください」 「いやいや。お前が上使えよ」 何て王道漫画でありそうなやり取りをして互いに笑う。王道で行くなら 「じゃあ…一緒にベッドに寝ます?幸い俺のベッドダブルなんで」 「…おまっ…俺の理性ぶっ壊しに来てる?」 「はい。それもありますけど…一人で寝るのあんまり得意じゃないんです…夢見が悪いから…だから…お願いします…一緒に…寝てください!」

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