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第41話
「…じゃあ…一緒に…」
「はい。ありがとうございます」
店長は仄かに頬を染めながら遠慮がちにベッドに入る。
「あの…抱きしめてくれる?」
そうお願いするときゅっと抱きしめてくれた
「ごめんね。俺がもっとちゃんとしてたら…藍玉さんを…満足させられるのに…」
「どうした?そんなに可愛いこと言って」
「うん…俺ね…今すごぉく嬉しいの…」
「うん」
「ふふ…てんちょ…大好き…」
その言葉の直後俺は夢の世界へ落ちていった。久しぶりに酒を飲んだので思ったよりも酔いが回っていたようだった
「良かった…俺の腕の中で眠ってくれて…俺も竜胆が…大好きだよ…にしても…眠くなると話し方変わるの堪んないだけど…しかも名前呼びとか…やべ…たったわ…」
そんなことを言いながらそっと自分で処理した店長の姿は俺には知る術もない
その日はいつもより長く眠ることができた
そんな日は久しぶりだった。
目覚めて俺を抱きしめ眠る店長の綺麗な寝顔を見ていた。
そして昨日の事を思い出し俺の俺が反応してしまう。
本当に俺は…それしかないのだろうかと思うほどに。
そっと店長の腕から抜け一人で処理するためトイレに向かった
店長はどういう風に抱くのだろう…想像したらたまらなかった
「ん…いく…っ」
ふーっと息をついた。本当に…あの人と…お試しとはいえ付き合うことになるなんて…
全く想像なんてしてなくて…
「本当に…俺でいいのかな?」
そんな風に何度も考えるけれどあの人のあの表情をみていたらそんなのどうでも良くなって…
「今は…幸せを信じてみよう…」
もう一度決意して部屋に戻ると店長はまだ眠ってた。
時間はまだ沢山ある。だからもう一度店長の隣に潜り込み擦り寄った。
「ん…光海…どした?」
「ん?ちょっと目が覚めちゃった…まだ夜中だよ。だから眠ってていいよ」
「ん…竜胆…おいで」
そう言ってもう一度俺を抱きしめ直してくれて眠りに落ちていった店長を寝顔を眺め俺も目を閉じた
「すり寄るとか…可愛すぎ…」
そっとキスしてくれてもう一度目を閉じた。
もちろんそれも俺は知らない
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