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第42話

「光海っ!!起きろ!」 「ふえっ?なぁに…てんちょ…」 「時間!!」 目覚めたときはもう店についておかないとならない時間だった 「あ!!」 急いで準備をしていると店長の着信音が響く 「お疲れ!悪い!今起きた!!」 相手は森だ 『そんなことだろうと思ったわよ!!もう!!仕方ないんだから!りんちゃんも一緒でしょ?』 「あぁ。」 「すいません!急ぎます」 『んもう!今日は二人共お休みしてください!』 「んえ?」 『なぁにマヌケな声出してんの。そうなると思って勝手に今日休みの子が出てきてるわよ!二人を休ませたいんですってぇ。だから変更しておくから来ないでねぇ。じゃ』 「あ!おい!!…切れた…」 「森さん怒ってる…」 「…取り敢えず…休みに変更された…」 実は森は副店長だ。シフトに関しては店長と副店長はいじれることになってる 「代わりに出てる人がいるってことでしょ?」 「そうだ」 「…うわぁ…復帰早々申し訳ない…顔出しいこ?」 「そうだな」 森side 「やっぱ来てないか…」 いつもならとっくに店に入っているはずの店長とりんちゃんがいない。りんちゃんはまだ体力が戻っていないから仕方ないとして…おそらく店長はそれにずっと付き添っているんだろう。 店長はりんちゃんが関わると途端ダメ人間になる。 けどずっと片思いしていたのも知ってたしりんちゃんも苦しんでそうだってことも知ってる。この入院だって普通の病気や怪我なんかでないことは実は気付いていた。 同じような時期が私にもあったからだ。 「おはようございまーす」 「あら?伊路ちゃんじゃない。今日はお休みだったでしょう?どうしたのぉ?」 伊路は店長の同期でそれはもうかなり前から店長のりんちゃんへの思いは知っててどうにかしてやろうと必死だった。 「昨日光海さんと店長一緒に帰ったから何か今日は休んで欲しくて出てきちゃった!だって俺昨日休みだったし明日も休みになってるしそんな疲れてないしだったら病院と店行ったり来たり忙しかった店長とかまだ本調子でない光海さんが休んだ方がいいでしょ?それに…この時間なら森さんと二人になれるかなぁって思ったしね」 そう言いながら伊路は私に躙り寄り壁に押し付け唇を重ねた 「ちょっと!やめろよ…」 「俺にだけ照れて男口調になるとこすげー好き…」 「照れてない!」 伊路と俺は実はセフレだ。付き合うとか考えたくないがとにかく体の相性はいいのだ。 「ふざけんな…離せ…また鳴き狂わすぞ…」 「はぁ…さいっこう…その顔」 どうみても伊路はバリタチだが…。 伊路は背が高くガッシリしてて筋肉ゴリゴリのクソゴリラだがその体の上についてる頭はお前は妖怪か?というくらい恐ろしく小さくてすごく整ってる。 もちろん店長やりんちゃんには敵わないんだけど…そんなこんなでだいたい可愛いネコちゃんに言い寄られるらしい。 タチも出来るのでそれに応じているがたまには自分より小さい人に責め立てられたいというへんな癖があるやつだ。

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