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第65話
翌朝
朝食も部屋に運んできてくれて二人で食べた。
流石に朝はご一緒したかったけど仕方ない
帰宅しようと準備を終え部屋を出る。リビングを通ったときにあまりの静けさに緊張が走った
「…静かすぎない?」
「そうか?」
そうして側を通ると大きな破裂音がした。
「おめでとう!」
クラッカーの音だった。親父さんとお母さん。そして兄弟たちと昨日とは全く違う血の通った人間って間違いない最高な笑顔の使用人の人たちだった
「え?あの…え?」
「昨日は色々あって…お祝い出来なかったからサプライズ?的な…」
ちょっと照れ臭そうに親父さんが言った
「藍玉が大切な人を連れてきてくれたんだ。家族のようになりたいのだ」
「…こういうのは嫌いだった?」
お母さんが心配そうに問うてきた
「いえ…驚いただけです。こんなに…歓迎して頂けるなんて…ありがとう…本当に…ありがとうございます」
リビングは色とりどりに飾り付けられていてテーブルにはカラフルな飲み物とデザートが並んでいた。
「朝だしご飯も食べてもらっちゃったからドリンクとデザートだけになっちゃったんだけれど…お時間大丈夫なら一緒にどうかなって…だめ?」
「藍玉さん。時間平気ですよね?」
「あぁ。今日はなにもないからな」
そうしてみんなで集まって色んな話をわいわいがやがやといろんな会話をして時間を過ごした。
「藍玉さん。知ってたの?」
「いや。」
「でもあんまり驚いてなかったよね?」
「あぁ。昨日の使用人がいつもと違うから何かあるかもしれないなとは思っていたのだが…昨日は何もなかったから気のせいかと思ってたらこれ。昔から変な芝居がかった演出してサプライズするの好きなんだよ。昨日はやりすぎだったから俺もカーっとなってしまったんだけどな…変な家でごめんな」
「ううん。何か…肩の力抜けた…ふふ…」
温かい気持ちで時間を過ごして帰路についた
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