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新婚旅行〜side 双葉
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驚いた。まさか秋が俺のフェロモンを感じられるようになっていたなんて…。
まだまだ子供だと思っていたが、そうか。いよいよその時が近いんだな。
『双葉さんが好きです』
そう可愛らしい告白をしてくれたのは、つい2週間前の事だ。1年かけてゆっくりと、秋には愛情を注いできた。暖かいもので包むように慈しみ、大事に大事に育てたのだ。もう少し時間が掛かるかと思っていたが、これは嬉しい誤算だった。
『嫌われたくない』
そう涙ながらに訴える姿に胸の奥を締め付けられた。俺がお前を嫌う訳がないだろう。こんなにも愛しているのだから。
心の成長はやがて身体も熟成させる。
もう少しだ。
秋、もう少しだよ。
その時が来たら、俺はもうお前を捕らえて離さない。
居心地の良い、俺とお前だけの『おうち』の中で、お前は俺だけを見ていればいい。
そろそろ子供の時間は終わりだな…。
可愛い俺だけの秋にしてあげるよ。
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