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第16話 考えたくない。 1

「ふぎゃぁぁっ」 ぽかぽか昼寝タイムをしていたら、いきなり俊が泣き出した。 「ええ?なに分かんない。……なにしたいの、俊」 俊は寝転んで腰をクネクネしてた。 何してんの……? 「……下半身がムズムズするの?え、ヌいて欲しいの?」 パタパタとお尻を上下にするから……僕は 「こいつ、ひょっとしてスゴく変態なんじゃないの?」 僕はがひるんでいたら、後ろからあははと笑う声がした。 着物を着たにいちゃん……僕よりは年上だけど身長は僕より少しだけ大きい。 「俊さんはおしっこしたんだと思いますよ。『気持ち悪いからオムツ。変えて欲しい』って泣いてるのかな」 「なぁんだ、俊は潮吹いちゃったのか。オムツプレイ所望ね」 僕は小雪さんに言った通りの場所からオムツを取り出した。 僕がオムツに手を見せると、ピタッと泣き止んだ。 「へー俊、分かんだオムツ。麦茶も分かるもんな、そのうち歩くかも」 「俊さんは歩けますよ」 にいちゃんは笑顔でそう言うから、僕も笑っちゃった。 「じゃぁ後で歩いて見せてよ。結構面倒見んの楽しいかも!!」 これで二十歳までここに居れるのは逆にラッキーかもしんない? 僕はオムツを脱がせたら、スッゴく小さいペニスで驚いた。 「ペニスちいっさ!!あ、オムツ濡れてる」 「これ……おしっこしてから結構たってますね。俊さん前に泣いてません?」 「僕眠っちゃってたから分かんないや」 「んあー」 俊は声を上げた途端に潮吹いて僕に直撃した。 「うわっ!!大丈夫ですか」 「なんだなんだ、俊。開放されてキモチ良くなっちゃった?……お前この『美しい』僕にかけるなんて、かなりのSだなっ」 半分冗談で笑ってペニスを拭いてあげたら、俊は楽しそうに笑ってる。 「……貴方、何で慌てないんですか」 にいちゃんは不思議そうに僕を見ていたから、逆に不思議だよ。 「赤ちゃんって生まれてきて間もないしペニスなんて使ってないから綺麗じゃない。『美しい』僕にかけたくなる気持ちも分からなくないし」 「……」 「あ、でも洋服僕を今朝追い出した男ん家に置いてきちゃったから、着るもん無いや」 そうなんだよね、金はスゴくくれたから開き直ったけど。 とりあえず俊のオムツを換えてから、僕はシャツを脱いだ。 「……貴方、紅葉さんと同じなんだ」 「あぁ、うんゲイだよね?そうだよ」 そう返事をしたら、にいちゃんが僕を押し倒してきた。 「僕に『興味』があるの?」 「はい、綺麗な男の子って興味があったんです」 綺麗……最高な言葉の響き、僕をもっと褒めて。 「でも僕今俊の面倒見てたんだ。最中に俊に何かあったら責任とってね」 唇が重なった……けど慣れてない。 それでも押し倒しかたに経験を感じたから童貞じゃないと感じた。 「1play、一万五千。いたいけな美少年は金欠なんだ、払ってくれる」 「払います……『美少年の身体』を教えてください」 早く貯金して、将来に備えよう……。

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