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第22話 僕は聞いてほしかった。 3
夜道を歩いてコンビニ前に来た。
……けど、そのまま素通りした。
夢を見てから、現実に戻りたくなくないと考えていた。
現実なんて良いことは、僕にとってセックスしかないんだよ。
キスされてさっき勃起ったのも、オナニーで簡単に処理して終らせた。
「月曜日に『捨てられる』のは……仕方がないことだよね。だった僕は粗大ゴミだもん」
本当は……僕は『美しい』なんて思ってない、ただの『醜いヒカリ』なんだ。
鏡に映る姿は『美しい』、だけど……結局は人間は中身だ。
僕の中身はとても『醜い』と、認めたくななかっただけ。
それを見抜かれて、月曜日の早朝には粗大ゴミだと『捨てられる』のが僕。
生きてるのが辛い。
『捨てられる』のが怖い
だからって死ぬ勇気すら僕にはなくて。
だからこのまま『失踪』してしまおうと思った。
春海さんに打ち明けられていたら、この気持ち少しは軽くなったかな。
「はぁ。オッサンは……スゴいな」
小学生の僕を招いて、セックスして……僕を夢中にしてから、罪の意識に苛まれ自殺。
自分自身の過ちに気付いて、死んでお詫びなんて、僕には真似出来ないよ。
「最後の相手が、あんなムカつく男なのが……僕の未練だ」
でももうこれ以上『醜くいヒカリ』になりたくない。
ふと目の前に今朝紅葉に『拾われた』ゴミ置き場があって、粗大ゴミはそのまままだ回収されていなかった。
「お前ら、ゴミなのにまだ回収されてないの?」
電信柱下のゴミ置き場は『アカリ』に照らされていた。
何故か『ヒカリ』の最後には最適な気がして……僕はまた数日前の早朝と同じのように、ソファーに寝転がった。
「やっぱり、ラブホのベッドよりキモチイイよ」
僕は静かに……目を閉じた。
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