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5日目/3
「…仕事……差し入れっつって、飲まさ…の中……多分薬はいっ…てた…」
「……は?」
「帰って、熱っぽくて薬…飲んだ後、気づい……。
じゃあさっさと寝ちまおうって…酒と、眠剤…あったやつ飲ん…らマジで、飲み合わせサイアク……きもちわる…」
「…仕事してたのか」
ふと本音が漏れると、青年は力なく笑った。
「でなきゃ…とっくに飢えて…死んでるっしょ、」
「……確かに」
笑ったというより、息をこぼしたという方が正しいのかもしれない。それ程に苦しそうだった。
一体何の仕事をしているのというのか。
見た目から連想されるのは美容師やアパレルショップの店員くらいだが、青年はお世辞にも社交的とは思えずその選択肢は除外される。そもそもこんな夜遅くにやっている店などそう無いだろうに。
って、そこじゃない。俺は何を呑気な事を考えているんだ。
「薬盛られてたって…犯罪だぞ。職場で嫌がらせでも受けているのか……」
「よくある……これ、くらい…」
「どうして上司に相談しないんだ!」
抵抗する力も残っていないであろう青年に声を荒げるなんて、どうかしている。わかっていても、理性で止められる域など超えていた。
まだ若いのに、華奢な身体では背負いきれない痛みを抱えて。悲しすぎるじゃないか、そんなの。
誰かに言うのが難しくても、仲の良い先輩や同僚を通じて何らかの策は立てられる筈じゃ無いか。どうして一人で我慢するんだ…。
「だから俺、そーいう仕事してんの」
「……へ?」
「はは。…普通にサラリーマン、してバイトまでする…おっさんには検討も…つかね、だろ」
それまで両膝を揃えて立てていた脚が力を失い、だらんと横に開かれる。そしてようやく気がついた、彼の違和感の正体。
「ウリって言ったら…わかんだろ。
汚ねえジジイの…っちんこに金もら、て生きてん、だよ……」
ゆったりとしたハーフパンツの中心部は盛り上がっており、先端は湿り気を帯びている。
気にしてもいなかったが、Tシャツの胸元辺りに2点の尖りがあるのを見て、顔に熱が溜まるのを感じた。
「即効性でも、ないのに…あいつ飲ませやがっ……死んでも許さな……」
汗だくで勃起を見せつける青年の色気に、目眩がした。
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