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軍事演習までの事前準備

目を覚ました頃には俺は白い天井とコーディ、盤上の顔が見えた。 なにがあったか話を聞く。 議長と大貫さんの中出しを終え気絶した俺は、抗議にきた2人に託されたらしく、酷い傷の体と体の中にあるものを洗浄してくれた。 コーディと盤上にはいつもこういう世話をさせてしまって申し訳ない。 「隊長、俺は議長を許せません」 「ああ、俺もだ、でもまだ権力が足らない、もっと実績を踏まないと」 「それでも……」と盤上は声を張り上げるがコーディが止める。 コーディも隊長であり、元議長の息子としてやらねばいけないことが分かっている。 無理に追い詰めても結局は議長の思うがままに転がされてしまう。 「翔太、分かってるね」 「はい」 とまた眠りについた。 あれから2日経ち議長室に呼ばれた。 「では、花咲隊と渡辺隊はカロン州、ジャンク大統領の外交と軍事演習に参加すること」 「「了解」」 議長室を出ると声をかけられた。 「まさか、お宅の隊と軍事演習に参加するなんて思いませんでしたよ、こちらはこちらのやり方でジャンク大統領の権力を使わせていただきますね」 と去っていった。 勝手にしろと言いたいところだが、カロン州に着けばなにもかも決定権はジャンクにある。 それを理解できていないうちは大統領を動かすなんてできない。 渡辺隊か……。紺野がいた隊か。 少し不安になる。 「今回の件降りることもできるが」 「いえ、同行します、だいたい渡辺さんよりも花咲さんのほうが何十倍もいいので」 と言われた。 「そうか」 と相槌程度に済ませ、陸上自衛隊の戦闘機を何台か借りる手続きを済ませる。 「す、すみません俺がまだあまり分かっていなくて」 手続きには情報部の一条と来た。 「いいよ、俺もあまり説明できていないところあったし」 カロン州には戦闘機で行くのが一般てき。 観光で行くわけではないので、時間の短縮も大事になってくるが……。 渡辺隊がやらかした。 戻る途中で会い。 「え!? 誰も戦闘機操縦したことがない……」 思わず声をあげてしまった。そして一条と顔を合わせる。 「大型の荷物輸送機を借りたほうがいいのでは?」 「でもそうすると到着予定時刻が」 「ああ、自分たちは一般の旅客機で向かいますので」 「それだと入国審査で時間がかかります、今日の夜から移動しないと」 「じゃそちらの隊で誰かが操縦すればいいのでは?」 いろいろ注文が多いな。 「一条、戻って考え直そう」 「はい」 「では改めてスケジュールを連絡しますのでそれまで待機を」 無言で帰っていく渡辺隊。 「嫌な感じですね」

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