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軍事演習の事前準備③

「え、っともう1度いいですか?」 「ん?」 「先ほどのお話の件ですが、今日これからカロン州に日帰りして、明日朝大型機に変わるから7時くらいに出発という日程でいいですか?」 「うん、悪いけど渡辺隊にも6時半に……ってあの人たち戦闘機乗ったことないんだよな」 「だと思います」 「そしたら陸上自衛隊のパスも持ってないんじゃないか?」 「……たしかに」 「はぁーその申請には少し時間がかかるからな、ていうかなんで渡辺隊も行くのか……行くなら前もって準備しておけよ」 「……うん」 「じゃ、渡辺隊に集合場所は花咲隊前でということ伝えてくれる?」 「了解です、時間は6時半で?」 「いや、6時にしよう」 「テイクオフが7時で、一条悪いけどスケジュールの資料作成して渡しておいてくれるか?」 「はい、作成して渡します、あのそれで花咲隊はどうやって向かうのですか?」 「それは明日……5時に花咲隊部屋集合で」 「……了解です」 「じゃ任せた」 「はい!」 一条と別れ、戦闘機に乗り込む。 なぜとんぼ返りしないといけないかというとまだカロン州にゲートを作っていないからだ。 直接行って繋げなければいけないっていうのは少し大変なところもあるが一度繋げてしまえば俺の許可があるうちは一瞬でカロン州を出入りできる。 まぁ人数に応じて魔力は消費するのでそう簡単にほいほい使えるものではないが。 これが議長にでもバレたりしたら……。 カロン州は戦闘機で3時間ほど、旅客機だと10時間くらい。 大型機だと5時間くらいかな。 戦闘機に乗り込み、テイクオフの確認をして発進した。 さてと連絡するのはジャンクと陸軍基地のジェイソンだな。 『こちら日本軍特殊部隊、花咲翔太、着陸の許可をいただきたい』 『花咲!!! yesyesと聞こえてくる』 管制官、これはジェイソンになんも許可とってなくyesyesのパターンだな。 『ジェイソンは今』 『ここにいるよ、good goodって言ってる』 傍にいたのか。 『thank you』 自慢じゃないがカロン州に行くのは100近くになる。 外交官として、日本軍代表として、いろいろと理由はあるが勤めを果たしている。 だからか陸上自衛隊の基地と仲良くなってしまった。

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