25 / 27
結成パーティー
12時を過ぎたころに大型機が到着して、渡辺隊もカロン州についた。
俺たちは外交としよく来ているのでマッチョな兵にびくりともしないが渡辺隊はここは地獄のようだという顔をしていた。
そしてすごいついてくる。
「……じゃ盤上悪いが二手に分かれる」
「そうですね、そうしましょ」
渡辺隊、水野、紺野、中村と一条、斎藤、盤上、花咲で別れて行動を始める。
なぜかというとジャンクの元に訪れたいからだ。
大統領という身分でお会いできるメンバーは限られているからだ。
軍事会議を済ませ、演習が始まる前に結成パーティーが開かれた。
大統領が招待したお偉いさんしか入れないパーティーに軍服ではなくスーツで参加をした。
腰と胸にはなにかあってからじゃ間に合わないので拳銃を仕込む。
パーティー会場には料理が運ばれ、挨拶など他愛無い話で盛り上がりをみせている。
急に明かりが消え、壇上に光があてられ、1人の若い男性が出てきた。
「本日は当パーティーにご来場いただき誠にありがとうございます。私司会を務めさせていただきます、ルーナと申します。よろしくお願いいたします。」
拍手で表現した。
それを舞台袖から見ていた。
「うわぁー緊張する……」と斎藤が
「こら、静かに」と水野が
一条は緊張しっぱなしでさっきから無言。
「では、ご登場いただきましょう、我が国カロン州と日本の戦闘部隊の結成、花咲隊です」
ひときわ大きな拍手で迎えられる。
「初めまして、このような機会を設けていただき感謝いたします、ありがとうございます」
と花咲は挨拶をした。
任務遂行上名前と顔が一致すると業務に影響が出るので、花咲以外は無言で会釈した。
だから緊張するほどでもない。
拍手が鳴り響き、壇上を降りた。
「ひとまず、終わりだから、各自好きなようにしていいぞ」
「よっしゃ!! 食べまくる」
「隊長はどちらに?」
「俺はジャンクの元にいく」
「そうですか、了解です」
1人ジャンクがいる2階席に上がる。
後ろから渡部隊がついてきた。
「これ以上、進むのはご遠慮ください」と止めるが、無理やりに通る。
大統領の間には数人のSPが散開していて、簡単に入ることはできない。
「おい、私たちは日本国の戦闘部隊だぞ、ジャンク大統領に会わせろ」と母国語で話す。
そこからか……。
やれやれという雰囲気で
「なぜ、大統領にお会いしたいのですか?」
「外交官に渡辺隊も入れてもらいたいからだ」
と強気に主張してきた。
……。まず、英語覚えなさいよ。
ともだちにシェアしよう!