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第6話
先輩方は開けっ放しになっていたドアを閉める為に荷物を移動した後、ふたりで昼メシを食べ始めたようだ。
オレはバレたらどうしようと思ったけど、出られなくなった代わりにバレずに済んでいた。
「どうかな?君の料理に比べたら全然だけど」
「そんな事ないっす。オレ、繋さんが作ってくれるチャーハン好きです」
「ありがとう、雅美。そう言ってもらえてすごく嬉しいよ」
「繋さん……」
……なんか、これ絶対付き合ってんじゃね?
松若先輩、道籠先輩に名前で呼び捨てされてるし。
「今年もすごく可愛いね。こんなカツラも要らないしメイクしてなくても君は可愛いけど」
「や……っ、繋さん……!?」
「ねぇ、下に俺が選んだHな下着履いてるの、気づかれてないよね……??」
えっ!?
Hな下着!?
オレはその言葉に動揺して物音を立ててしまった。
「……覗きなんて悪趣味だな……」
逃げ場を失っていたオレは先輩方にあっさり見つかってしまう。
オレを見る道籠先輩の目。
赤みの強いその目は冷ややかな視線をオレに送った。
「……まぁいいよ。後で記憶消してもらうから、そこでゆっくり見ていればいい」
「繋さん……??」
松若先輩の声が道籠先輩の後ろから聞こえてくる。
オレに見えないように隠れてるのか。
っていうか、記憶消してもらうってどういう事だろう。
「学校でセックスするなんていつぶりかな。せっかくだから俺が学校にいた時と同じように呼び合いながらしようよ、雅美くん」
「そんな……ンん……っ……!!」
カツラを外した松若先輩を隣に並ばせると、道籠先輩はオレにわざと見えるように松若先輩を抱きしめキスをした。
「んぁ……はぁ……っ……」
舌を絡め合う音と、松若先輩の喘ぐ声。
今まで観たどんなAVよりもエロかった。
「ふふっ、雅美くんって本当にHだね。キスだけでこんなに濡れちゃって」
「や……あぁっ、繋さ……」
「繋先輩、でしょ?雅美くん」
「あぅっ!!」
オレに見えるように、松若先輩の背後にまわるとスカートを捲りあげる道籠先輩。
そこにはサイドがリボンで結ばれた黒いレースの下着の中心を膨らませている松若先輩の下半身があって、道籠先輩の手はその根元を掴みながら先端を指で弄っていた。
「呼んでよ、前みたいに。結婚したばかりの時みたいにさ」
「あぁっ、けい、繋せんぱい……っ、苦しいっ……根元じんじんしておかしくなる……うぅっ……!!」
「もうイキたいんでしょ?ココも出す準備万端になってるね」
け、結婚!?
付き合ってるんじゃなくて、結婚してんの!?
混乱しているオレをよそに、ふたりは盛り上がっていた。
道籠先輩は松若先輩の根元を握り先端を弄りながらもう片方の手で下着からはみ出た膨らみに触れ、松若先輩はそれに反応して喘いでいる。
いつもの冷たい顔をした先輩はそこにはなく、色っぽくてめちゃくちゃ可愛かった。
「せんぱい……っ、イかせて、イカせてください……っ……!!!」
「ん、わかったよ、雅美くん。じゃあコレつけてイこうか」
そう言って道籠先輩はスラックスのポケットからプラスチックの包みを取り出すと松若先輩の履いていた下着を足元まで下ろした。
「あっ、あぁっ、せんぱい……っ、も……イクっ、イッちゃう……ぅぅぅ……っ……!!!」
松若先輩は道籠先輩に包みから出てきたコンドームをつけられて扱かれるとすぐにイッてしまったようだ。
その瞬間の顔はとんでもなくやらしくて、背筋がゾッとするほどだった。
しかしこの人、コンドーム持ってるなんてヤル気満々過ぎだろ。
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