枕に頭を沈められて、蒼紫の下に組み敷かれて。 「ん……ん……っ……」 　ずっと、キスされてる。ずーっと。 　なんかもう。ほんと、溶ける……。 　蒼紫と、混ざっちゃうような気がする……。 「……ふ……っ……ん、ぅ……」 　激しすぎない、優しい、キスが。 　甘く甘く、続く。 　好きにしていいとか言ったけど、蒼紫は色んなことをしてくるわけじゃなくて、ただただ、優しい甘いキスを続けながら、頬や頭撫でてくれるだけ。ずっとそれが続いてる。 　首筋から、肩や背中に、手が降りて。　 　それも、優しい。 「――――……ん、ん……」 　優しい全部に、なんだか逆に、すごく、気持ちが昂っていく気がする。 　わぁ、なんか……。 　……どうしよう。好きすぎて困る。 　とくとく、ずーっと、胸の音が、速い。 「……蒼、紫……」 　少し離れて、息をついてるオレの頬にキスしてる間に、名を呼ぶと。 　蒼紫が、めちゃくちゃ優しく笑う。 「――――……可愛いな、涼……」 　ああ、ヤバい。ドキドキしか、ない。 「……蒼紫……」 　むぎゅ、と抱き付くと、クスクス笑われる。 「……大好き……蒼紫」 　ぎゅうう。 　しがみついていると、蒼紫が笑うのが分かる。 「……うん」 　嬉しそうな、声。 　顔を見ているのが恥ずかしいからぎゅうとしがみついてるのだけれど。 　ゆっくり離されて、結局見つめられる。 「涼」 「……ん？」 「涼からキスして？」 「……ん」 　何でこんなに、息が熱くなるんだろ。思いながら、ちゅ、と唇を重ねる。 　ぺろ、と舌で蒼紫の唇をなめると、蒼紫が喉の奥で、笑った気配がして、それから、またベッドに沈められて、深く口づけられる。 「――――……っん……ふ……？」 　蒼紫の手が、服の裾から入って、脇腹に触れる。 　くすぐったくて、少し身をよじるけど、キスされたままでほとんど動けないし、別にそこまで、動くほどでもないかな。そう思っていたら、手がするりと肌を撫でて、胸に這って……乳首を掠めた。 　びく！と体が震えて、唇が離れた。 「……ここ、気持ちいいのか、試していい？」 　そんなこと囁かれると、めちゃくちゃ恥ずかしい。蒼紫の二の腕の服をぎゅ、と握りしめて、蒼紫の胸に埋まる。 「……いい、けど……」 「けど？」 「……恥ずかし……」 　我慢してて、と蒼紫がクスクス笑う。もう片方の手も胸まで入ってきて、指先で、弄られる。 　瞬間、ぞわわ、と変な感覚が走る。 「――――……ぷち、てしてて。可愛い」 「……っっ……だ……」 「ん？」 「黙って、やって……」 　くすぐったさと、恥ずかしさに、力が入りすぎてプルプルしながら言うと、また蒼紫が笑う。 「……無言も嫌だろ？」 「恥ずかしいこというのも、やだ……」 「……可愛い、涼」 　 　クスクス笑う蒼紫に、ちゅ、と額にキスされる。