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続 5 : 6 *

 素直に頷いた僕を見て、子日君は小さな笑みを浮かべている。 「本当に、スケベさんですね」  子日君は手を動かしながらそう言い、そのまま顔をもう一度、僕の下半身に近付けた。 「さすがに、舐めるのは平気ですよ。だから、その先も平気です」 「その、先?」  どういう意味だろう? すぐには意味を理解できずに、僕は眉を寄せかけた。  だけど子日君は、まるで僕に答えを教えるかのように……。 「あっ、わっ、わわっ!」  ──僕のを舐めるだけではなく、なんと、咥え始めてくれたではないか!  うわっ、うわぁ~っ! 子日君が、僕のを咥えてくれているっ! うわわっ、うわぁ~っ! 「なぜだか泣きそうだよ、子日君……っ!」 「うるひゃい」 「咥えたまま喋られると、くすぐったいね……っ!」  うぅっ、子日君の口の中……凄く、温かい。舐められるのも悪くなかったし凄く良かったけど、これはもっと凄いぞ。凄いったら、凄い。 「ん、ふ。……んっ」  視覚からの情報も、わざと音が立つように舐めてくれていることによる聴覚からの情報も、感動ものだ。 「文一郎……っ」  手を伸ばして、子日君の頭を撫でる。そうすると子日君は目線を僕に向けて、それから少し恥ずかしそうにしつつ、僕から目を逸らした。  だけどすぐに、子日君はもう一度僕を見つめる。そうされた方が僕の喜びに繋がると、なんとなくで思ってくれたのかもしれない。  献身的で、愛情深い。可愛い子日君が、僕はヤッパリ大好きで。 「文一郎、ごめんね。……もっと、喉の奥まで咥えてほしい」  僕はすぐに、その優しさに甘えてしまうのだった。  文一郎なら、僕の願いをなんでも叶えてくれる。その優しさが心配なのに、こういうときは甘え切ってしまうなんて。僕はなんて、狡い男なのだろうか。  文一郎は僕を見上げたまま、小さな頷きで答える。僕の願いを、受け入れてくれるらしい。 「ぁ、ん。……んっ、ん」 「うん、気持ちいいよ。上手だね、文一郎」  頭を撫でると、文一郎の頬が少しだけ赤くなった。そんなところも、可愛い。  文一郎はなにも言わずに、時々僕を見上げて僕の様子を観察しつつ、口淫を続けてくれた。時には舌を動かして僕のを舐めてくれたり、唇を窄めて僕のを締め付けてくれたり……。唾液と絡まるいやらしい音を立てながら、文一郎は僕を悦ばせようとしてくれた。 「文一郎、凄いね。……もう、出ちゃいそうだよ」  一度おあずけを受けたこともあり、僕の【堪え性】というものはあまり強くなくて。耳を撫でると、文一郎はピクリと体を震わせた。  顔を赤くしたまま、文一郎は動きをさらに激しいものへと変えてくれる。僕を、もっと気持ち良く──射精させる、ために。 「文一郎、出る……ッ」  口を離そうとしない文一郎は、僕の精液を口で受け止めようとしてくれているらしい。言わないけど、きっとそうなのだろう。この子は、そういう子だから。 「……ッ」  文一郎が唇で僕のを締め付けると同時に、僕は体をビクッと震わせた。  可愛い口淫で興奮度合いが高まった僕の精液を、文一郎は口で受け止める。苦しいはずなのに、僕の射精が終わるまで文一郎は口を離さなかった。 「んっ、く。……はっ、あ。章二さんの、多いし濃いです。この、スケベ」 「ごめんね。凄く気持ち良くて──あれっ? もしかして、飲んでくれたの?」 「……その方が、章二さんは嬉しいでしょ」  あぁ、どうしよう。その言葉でまた、勃っちゃいそうだよ。  素直にそう告げたら、文一郎がどんな顔をするのか。……さすがに分かってはいたけど、僕はすぐに口にしてしまったのだった。

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