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第2話 姉の彼氏に見つかった

僕は元々女装癖があるわけでも、女になりたいわけでもない。 ただ以前こうやって男が女物の下着を身につけて1人でしてる動画を見てすごく興奮したんだ。それで、ちょっとやってみたくなった。 「え? これどうなってんの?」 僕はブラジャーもつけようとしたんだけど、紐とカップの部分が捻れたりして上手く装着出来ない。何とか肩には紐をかけられたけど、どうしても背中で金具が留められなかった。 「届かない……まあいいや、ブラジャーなしでこのヒラヒラを着よう」 僕は説明欄によると「ベビードール」と書いてあったフリフリのついた袖の無い短いワンピースみたいなのを着た。 「おー! すごい。これ着たら一気に女みたく見えるじゃん!」 僕は鏡の前に立ち、映っている自分の姿を見てますます興奮した。元が女顔な上に体型も華奢な方で、ショーツからはみ出たモノが見えなくなったからもはやショートヘアの女子に見えた。 若干姉ちゃんに似てるのは目を瞑るとしよう。 僕はより女っぽく見えるように、内股で立ったり腕を上げたりしてポーズを取ってみた。 「おー! エロい女の子が目の前にいる気分。おっぱいちっちゃーい、ふふ」 僕は自ら自分の胸を揉んだ。 「ま、ここはぺったんこだよね」 そして乳首を両手でぎゅっと摘む。 「アッ!」 例の女装オナニー動画でランジェリーを身に纏った男の子が、こうやって乳首をいじって気持ちよさそうにしていた。それを見て僕も真似するようになっていたのだ。 「はぁ……女の子のおっぱい触ってみたい……んっんっ、はぁっ、あっ、いいっきもちいっ」 僕は鏡の中の女のような自分の身体に興奮して身をくねらせ、乳首をコリコリといじった。 段々と汗ばんできて、頬が赤くなってくる。 「あっ……やだ、恥ずかしい格好でイッちゃうよぉ!……ああんっ、乳首でイッちゃうぅ♡」 ビクっと身体が跳ねて、実際軽く乳首イキできた。僕、才能あるかも? ショーツはビンビンに勃ったもので押し上げられ、いやらしい汁で薄い布地は湿っていた。 「はぁ……女の子パンツエロい……ぐしょぐしょになってる……こんなに濡らして君、エッチだね」 僕は鏡の中の女の子に言う。そしてパンツ越しにソコを擦った。 「ああっ! オナ禁してた敏感おちんちん女の子パンツにコスコスするの気持ちいいよぉっ♡あっあっ」 僕は意味不明な実況をしながら立ち膝でシコシコ扱く。まじで脳天突き抜ける快感やばい……! すぐイクッ! 「あひっ、イク! イクイクっ♡ もう出ちゃう! あっあっ、イクゥ♡♡」 僕はもうすぐに来そうな射精感に身を震わせ腰を突き出すようにして薄目を開け、鏡を見た。 ーー出るっ! するとその時あり得ない事が起きた。 部屋のドアが開いて人が入って来たのだ。 「ひっ?!」 びっくりした拍子に精液がびゅくびゅく(ほとばし)りショーツを濡らした。 訳が分からなくて目の前がチカチカする。僕は驚いて腰が抜けてヘナヘナと床に座り込んだ。 「だっ……」 「わぁ、本当にいたぁ! え、しかも可愛い下着でオナニーしてるなんてヤバ、俺を殺す気?」 「はっ……ぇ?」 誰!? なんで部屋に!? 現れたのは若い男性で、姉と同年代くらいだろうか? 見たことがない……いや、なんだ? どこかで会ったかも……? 「混乱してる? ごめんね、びっくりさせて。でもこんなに可愛くして俺のこと迎えてくれるなんて感激だよ、あ。やば♡ 鼻血……」 その男は本当に鼻血を流していた。 僕は恐怖で身体が凍りついて、恥ずかしい格好を隠すこともできずに固まっていた。 「ああ、深呼吸して! 大丈夫? 驚かせてごめんね。俺だよ、お姉ちゃんの彼氏の市川聖司(いちかわせいじ)」 「いち……かわ?」 「そう、覚えてない?君の学校にいた事もあるよ」 あ……なんだっけ、そうだ。 「科学の……?」 え、なんで? 科学の先生……たしか昨年転勤した……? 「良かった、覚えてくれてたんだ! 嬉しいなぁ。やっぱり俺たちの方が運命の赤い糸で結ばれてるんだね」 ーーは?

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