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第15話
「ふぅ……ァァん…っ、あっアッ……やぁ………」
後ろから男の怒張したもので貫かれ、大きな手では自身のものを擦られ、忍は再び身体を震わせていた。
なんてことないいつもの事なのだか、いつもと一つ違うのがベッドの上に転がる一つの電話だった。
スピーカーにして、彗はメモに書かれた電話番号を押してベッドの上へ放り投げた。
「忍のお友達候補は出るかな?」
楽しそうに笑う彗はパンっと、腰を打ち付けてくる。
「ぁア……、っん!」
首を反らせて喘ぐ時、電話のコール音が止まった。
『はい。もしもーし』
電話の主の如月健吾が出る。
出て欲しくなかった忍はシーツを握りしめ、ぎゅっとキツく目を閉じた。
「もしもし、如月君?」
話す気がなさそうな忍に代わり、彗がゆっくり腰を動かしながら電話に応対した。
「……っ、ァァん…」
前立腺を突かれ、忍はどうしても我慢ができなくて、小さな喘ぎ声を漏らす。それをニヤニヤ見ながら彗は続けた。
「俺、神崎彗なんだけど、忍がこのメモ迷惑そうにしてたから受け取ったんだ」
『………へぇ。んで、工藤は?』
「忍?俺の側にいるよ?代わろうか?」
嫌だと首を横へ振ったが、彗はご丁寧に電話を忍の目の前に置いた。
「……も、もしもし」
震える声で電話に対応すると、彗がグリグリ前立腺を刺激した。
「っ……、ふぅ…んんっ………」
顔を布団へ押し付け、声を噛み殺す忍に如月は話しかけてくる。
『工藤、大丈夫か?』
優しい声と自分を気遣う言葉に涙が込み上がる。
「如月君、優しいね?」
耳元で囁かれ、忍は恐怖で身体を固くする。
『明日は学校来るか?お前の息抜きがてら、また話でもしようぜ』
明るく誘ってくる如月に忍は嬉しく思うが、彗の底知れぬ嫉妬心に火がついた。
「うっざ……」
『え!?』
スピーカーなので、彗の声ももちろん相手に届いていて、如月は驚きに声をあげた。
「如月君、もう忍にちょっかい出すの止めてくれる?ちなみに忍は明日から暫く学校休むから」
『………」
「ねぇ、忍?学校休むよね?」
パンっと腰を打ち付けると忍は喉を反らせた。
「ぅ……!」
何とか声を抑えたが、それが彗には気に入らなかったようで、更に激しく何度も腰を打ちつけられる。
「なに、反発してんの?」
前立腺をさすって奥を突かれ、忍は絶頂が近付き、抵抗ができない。
「ふぅ……アっ、あ、あ………、ぃヤっ……」
電話が気になる忍は声を抑えようとするが、漏れる喘ぎ声に如月の怪訝そうな声が電話から聞こえた。
『お、……おい?』
「ほら、忍。早く休むって言ってあげな?」
後ろを揺さぶり、忍のものを乱暴に擦りあげながら彗が楽し気に笑う。
「ひぃ……、んんっ!い、行かな……いぃ…、アァ……彗、電話………、でん、わぁ切ってぇぇ……」
絶頂が近くて、忍は必死に耐えた。
最低でも電話を切るまでは、と耐える忍に彗が喉の奥で笑う。
「変な義理立てすんなよ。ほら、イけ……」
命令するように言われ、彗は近くに先程、放り投げたバイブを手に取り、忍の先端に押し付けてやった。
バイブは忍の先走りでヤラシイ音を奏でて震える。
「ぃア、ヤァァァーー……、でるぅ……っはぁ、んンァァアーーー……」
ビクンビクンと思い切り精を吐き出し、忍は涙を流して意識を手放した。
それを冷ややかな目で見つめた彗は電話の向こうで硬直しているであろう如月に彗は冷たい声で命令した。
「忍に近付くな」
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